↑数学の学び方 岩波書店(2015年)小平邦彦(こだいら くにひこ)博士
さて、高校の先生がよく生徒に対して「おまえは数学のセンスがある」あるいは、「おまえは数学のセンスがない」などというかもしれませんが、本当はそうではないようです。
数学者は、センスにたよらず、地道な努力をされているようです。
「新・数学の学び方」数学に王道なし:小平博士が続けてきた学習法より
以下は引用
さて、数学の学び方であるが、数学の本を開いてみると、いくつかの定義と公理があって、定理とその証明が書いてある。
定理を理解するにはまず証明を読んでその論証を辿(たど)ってみる。それで証明がわかればよいが、わからないときは繰り返しノートに書き写してみるとたいていの場合、わかるようになる。
わからない証明を繰り返しノートに写す、というのが数学の学び方であると思う。
数学者・飯高茂(いいだか しげる)博士
「数学セミナー増刊 入門現代の数学6 デカルトの精神と代数幾何」数学の本の読み方(高校生のために):日本評論社 1980
以下は引用
もし君(きみ)が代数学の基礎的事項を学ぼうと思うなら、精読(せいどく)しかありません。
高校生が志(こころざし)を立てて、群(ぐん)、環(かん)、体(たい)の勉強を始めるのは望ましいけれど容易ではないの一言(ひとこと)です。
君が天才なら言うことはないけれど、君が僕のように普通の人で、ただわけもなく数学をのぞきたいという好奇心があるだけの人なら、こう言いたい。
書(しょ)を閉じてペンをとれ、そして、白紙(はくし)のノートに、数学の本に書いてある内容の証明を細部に至るまで自分の頭だけをたよりに再構成してごらん、と。
結論と参考
つまり、数学の勉強法の基礎は、目だけではなく手を動かすこと、問題を解きながら、考え抜いたことをノートに書きながら繰り返しテキストを身につけてゆく、ということではないでしょうか?
