「なぜ勉強が必要か?」より
「勉強は自分の窓を開けるということです。学ぶことで、今まで見ていたものとはまた違う何かを見ることになります。視界を広げるために学ぶのです。例として、『なぜ外国語を学ぶのか』を考えてみましょうか。日本語で『写真を撮る』という言葉がありますね。これは英語では『take a picture』、写真はテイクするものになります。しかしながら、ドイツ語では『写真を作る』と表現するのです」
カメラを発明したのはフランス人画家のルイ・ジャック・マンデ・ダゲール(Louis Jacques Mandé Daguerre)。
だから、フランス語では、絵を取り込むという意味になっています。
prendre(プランドル)は、英語でtakeです。
写真を発明したのはフランス人ですから、英語にはフランス語から入ったのでしょう。
英語は take a picture : 絵として自分のところに取り込むこと、というフランス語と同じ意味になっています。
日本語の場合は「写真を撮る」、撮るとは写すことです。写しとることです。絵を取り込むのではなく、現実を写し取ることという意味が近いように思います。
さて、ドイツ語では、
Bilder(ビルダー)はBild(ビルト)の複数形で、絵画、写真の意味です。
machen(マッヘン)は英語のmakeに近いのですが、
「作る」のほか、
お茶をいれる( Tee machen ):ティーマッヘン
音楽を演奏する(Musik machen):ムジークマッヘン
明かりをつける(Licht machen):リヒトマッヘン
スポーツする(Sport machen):スポルトマッヘン
休憩する(Halt machen):ハルトマッヘン
引き起こす(Lärm machen):レルムマッヘン
の意味もあるので、「〜する」という感じもあるように思います。