2016年10月13日発売の週刊新潮です。詳細は13日、駅売店、コンビニ、書店で週刊新潮をお買い求めください。
問題をおこす教員、おおいですよね。
ここで、大村と新潮社のつながりを書いておきます。
新潮社の創業家である佐藤家は、実家が秋田県の角館(かくのだて)です。大村の人ならピーンときたでしょう。幕末、秋田藩は大村藩と同じ新政府側でした。幕府側の奥羽列藩(おおうれっぱん)同盟軍が、角館を攻撃する前に、大村藩が角館を防衛しました。
大村藩は浜田少年など7名の戦死者を出しましたが、大村藩の勝利となり、角館は無事でした。
もしこのとき、大村藩が負けていたら角館はなく、佐藤家も消失し、明治時代、新潮社をおこす力がでなかったかもしれません。
このあと、大村藩は大村に戻り、大村の片町から本町にかけて戦勝パレードが実施されました。そのパレードをみて上京する決意をしたのが、当時、五教館在校生で、のちに北海道大学総長となる南鷹次郎(みなみたかじろう)先輩です。
私も角館は4回ほど行きましたが(東京から秋田新幹線で角館駅下車、所要時間3時間)。
現在、角館に佐藤家の新潮社文学館があります。実は佐藤家のある角館・岩瀬というところに、大村の浜田少年の銅像があります。
*秋田県・仙北市HPより
なお、忘れていらっしゃる方がいると思うので付け加えますが、大村市と角館の秋田県仙北市は姉妹都市です。
仙北市は、江戸時代から続く乳頭(にゅうとう)温泉、後生掛(ごしょがけ)温泉のみならず、秘湯の玉川温泉などありますので、ぜひ行かれることをおすすめします。
*後生掛(ごしょがけ)温泉、九州ではみられない水芭蕉(みずばしょう)がいたるところに。
玉川温泉の源泉:強酸性の温泉で、顔をつけることは禁止されています。しかし効能があるため湯治の方が多いです。病気の方は玉川温泉、健康な方は新玉川温泉が良いと思います。
玉川温泉
新玉川温泉
*新玉川温泉です。駐車場より撮影
玉川温泉、新玉川温泉ともに、大村の姉妹都市・秋田県仙北(せんぼく)市です。
*玉川温泉の源泉
*冬の玉川温泉
*新玉川温泉の新型車
それから、寛文(かんぶん)10年(1670年)大村藩の藩校である集義館(しゅうぎかん)の初代館長は、江戸(東京)でスカウトされ、秋田藩から大村にやってこられた加藤左司馬(かとうさしま)という学者でした。
大村高校の前身・五教館(ごこうかん)の歴史より
実際、大村は、江戸時代以前から、日本各地と交流したので、さまざまに各地とつながりがあります。比べて見ると、となりの諫早は、江戸時代、よその人と口を聞いてはいけないルールだったために、どこにもつながりがない事実があります。