江戸時代の川柳(せんりゅう)に「田舎(いなか)の大名より、江戸の乞食(こじき)」というのがあったような気がします。意味は、田舎の殿様より、江戸(現在の東京)の乞食のほうが、物事をよく知っている、情報通であるという意味だったと思います。
さて、リニア中央新幹線というのが時速500キロで走行するリニアモーターのことです。佐賀県知事は、リニアと新幹線が結合することによる、今後の戦略を知らなかったのですね。
東京の情報、今後の戦略を知らなかったことが証明された佐賀県知事・山口さんの発言を見てみましょう。
*佐賀県知事は人前で朝鮮こぶしを披露していらっしゃいます。何か変な感じがして、佐賀県知事が共産主義信奉者のように見えたのはそのためです。
朝鮮こぶしとは?
全面が赤い旗は共産主義国、共産主義者のシンボルです。日本の旗とは違います。 さて、ネット上で暴(あば)かれていますが、...
産経新聞より
2018.3.3 07:02
長崎新幹線の全線フル規格化に佐賀知事「違和感がある」
佐賀県の山口祥義知事は1日の県議会で、九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化を求める動きを念頭に「国からフリーゲージトレインの導入を断念したとは聞いていない。これまでの決まりや合意にないことが声高に主張されることには違和感がある」と述べた。
長崎ルートをめぐっては、長崎県は時短効果の高いフル規格化を求め、佐賀県は「多額の負担が生じる」としてフル規格化に反対する。山口氏は、長崎県の中村法道知事から会談の要請があれば「内容を問わず会って話をする」としながらも、「フル規格化は現実的ではないという認識は変わらない」と述べた。
リニアモーターによる戦略に関し、JR東海が浜松など、東海道新幹線のある地域に掲示しているものです。秘密でも何でも無く、誰でも読める場所に掲示してあります。よく読んで下さい。パソコンの場合、写真をクリックすると拡大できます。スマホだとタップしても少し読むのはきついかな。
読みましたか?
リニアモーターにより67分(現在は2時間半、150分)でつながる東京→名古屋→大阪は、世界最大のメガリージョン(mega region)。現在、東京を中心とする首都圏(東京、神奈川[横浜、川崎]、千葉、埼玉)は、人口が3500万人を超える世界経済の中心地です。
首都圏は、JR、私鉄、地下鉄、首都高速道路、新幹線で、短時間で各地が結ばれています。経済活動には、各地が短時間で結ばれることが必須の条件なのです。
参考:世界的に見た首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)と関西圏の違い:図
次の時代は、首都圏(3500万人)、中部圏(1100万人)、関西圏(1800万人)の地域(リージョン:region)を67分で結び、経済の活性化にする構想です。
このメガリージョン(mega region)に、長崎県や鹿児島県、あるいは北海道、東北の地域が、いかに短時間で結ばれるかが、今後の国土の均衡ある発展につながるかどうかなのでは?
*数分おきに発着する新幹線:九州の特急列車は1時間に1本の間隔ですが、新幹線は違います。時刻をよく見てください。時速300キロで走行する列車が数分おきです。
わかりましたか?
そう、長崎県がすすめるフル規格の新幹線(時速300キロ)は、長崎→諫早→新大村〜〜博多→大阪まで直通できる構想です。つまり、長崎県がすすめる構想は、今後の戦略につながるメガリージョンに結合し、長崎県も発展しようとするものです。
ただ、佐賀県知事の考えは今後の日本の戦略とは違うようです。
佐賀県は、狭軌(きょうき)の新幹線で低速走行を構想し、フル規格方式にいまだに反対を続けているのです。将来の戦略を知らない知事であり、視野が狭い人なのか、あるいは、長崎県の発展をわざと妨(さまた)げようとしている人物なのか。佐賀県知事の発言からはそう受け取れます。
最初に書きましたが、東海道新幹線の沿線では、普通に知られていることが、佐賀県でも、長崎県でも知られていなくて、さらに、佐賀県知事もしらなかった(佐賀県知事の新幹線に関する発言より)ことで、江戸時代の川柳「田舎の大名より、江戸の乞食」、現在においても証明されたように思います。
できれば、佐賀県知事のような視野が狭く、頑固な考えに凝り固まった人間にならないようにしましょう。
ほか、理系は部分を深く、一つのことを突き詰めてゆく資質が必要ですが、文系は専門を持ちながらも広く浅く多くのことを知る必要があります。そのためには、今後も発展を続ける東京の大学に進学することが勝ちパターンだと思います。
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