「なぜ勉強が必要か?」より
「勉強は自分の窓を開けるということです。学ぶことで、今まで見ていたものとはまた違う何かを見ることになります。視界を広げるために学ぶのです。例として、『なぜ外国語を学ぶのか』を考えてみましょうか。日本語で『写真を撮る』という言葉がありますね。これは英語では『take a picture』、写真はテイクするものになります。しかしながら、ドイツ語では『写真を作る』と表現するのです」

カメラを発明したのはフランス人画家のルイ・ジャック・マンデ・ダゲール(Louis Jacques Mandé Daguerre)。
写真は、画家が発明したので、フランス語では、絵を取り込むという意味になっています。1839年(明治時代が始まる30年前)にフランス学士院で発表された、当時の最先端テクノロジーでした。

prendre(プランドル)は、英語で動詞のtakeです。desは冠詞です。
写真を発明したのはフランス人ですから、英語にはフランス語から入ったのでしょう。
フランス、イギリスの位置から考えると、おそらくそうなります。

では、ドイツは?
疑問がわきます。
当時、ビスマルクが登場するまで、ドイツは統一国家ではありませんでした。そして工業力で遅れていました。ドイツは、日本の藩のような小国と、プロイセン国、オーストリア(エステルライヒ)ハンガリー帝国など、ドイツ語圏が入り乱れていました。だから、直接、フランスから言葉が入らなかったのでは?と考えられます。
当時のドイツ

ここまで書いて、気がつきました。理系の人の話がつまらないのは、時間(歴史)と空間(地理)の知識がないため、高校の時、地理も歴史も、飛ばしてしまうので、時間と空間を認識する学習をなまけるため、その後、「今だけ」の話しかできないようなふうになってしまったからではないか?と(異論は認めます)。
さて、英語は take a picture : 絵として自分のところに取り込むこと、というフランス語と同じ意味になっています。

日本語の場合は「写真を撮る」、撮るとは写すことです。写しとることです。絵を取り込むのではなく、現実を写し取ることという意味が近いように思います。
さて、ドイツ語では、

Bilder(ビルダー)は名詞Bild(ビルト)の複数形で、絵画、写真の意味です。
化学工業力で、フィルムを量産したのはドイツです。写真は、最初はフィルム写真ですから、化学薬品で作るものだとという考えなのでしょうか。
日本は、富士フィルムはチェキ以外のフィルム生産を国内ではやめてしまいました。しかし、ドイツやイギリスでは、フィルム写真はヨーロッパの文化だと考えているようで、現在も、フィルムの生産が続けられています。


レントゲンをフィルムに残す技術を生み出したドイツ・アドックス社のフィルム(35ミリ)

ドイツ語の「写真を撮る」=Bilder machen
machen(マッヘン)は英語の動詞makeに近いのですが、
「作る」のほか、
お茶をいれる( Tee machen ):ティーマッヘン
音楽を演奏する(Musik machen):ムジークマッヘン
明かりをつける(Licht machen):リヒトマッヘン
スポーツする(Sport machen):スポルトマッヘン
休憩する(Halt machen):ハルトマッヘン
引き起こす(Lärm machen):レルムマッヘン
の意味もあるので、「〜する」という感じもあるように思います。
