*地下鉄 名古屋大学駅(名古屋市営地下鉄)にて:名古屋大学は名古屋市内にあり、地下鉄に直結して便利な場所
まず、大学の就活の面接突破の法則のようなことを書きます。
新聞やテレビでは、就活が、面接と(大学入学時の)偏差値が高い大学順に決まるようなイメージで報道されていますが、それは事実ではありません。
企業と大学生のマッチングが厳密に実施されます。新聞やテレビにだまされないでください。(大学入学時の)偏差値が高い大学順で決まりません。それがわかっていないと、失敗します。SPI(エス・ピー・アイ)がない新聞社やマスコミの入社試験、そして公務員試験や教員採用試験とは違います。
*知らない人へ:辞書で知るSPIの元々の意味
Synthetic Personality Inventory (シンセティック パーソナリティ インヴェントリー)
*知らない人へ:SPIとはSynthetic Personality Inventory=総合適性検査
ジーニアス英和辞典より
Synthetic
Personality
Inventory
さて、たいていは
1.選抜試験:SPI(エス・ピー・アイ)のようなテストで能力、性格、適性を検査
↓
2.何段階かの面接と人物評価
↓
3.役員面接
↓
4.内々定
↓
5.内定
の順番だと思います。
*歌は45秒より
1.選抜試験:SPI(エス・ピー・アイ)のようなテストで能力、性格、適性を検査→2.何段階かの面接と人物評価→3.役員面接→4.内々定→5.内定
上記1〜5を具体的に書きます:
1
選抜試験:SPI(エス・ピー・アイ)のようなテストで能力、性格、適性を検査
→検査の結果で判定され、受ける会社と受ける本人の能力・性格・適性が合いそうな人が試験を突破します。(大学入学時の)偏差値ランクが高い大学順ではないのです。企業で仕事ができる可能性を秘めた人を選び出すテストです。勉強ができるだけのタイプを選ぶテストではありません。
したがって、性格+人物を炙(あぶ)り出すようなテストだと思ってください。見栄で、自分の性格をよく見せようと深く考えてウソの解答をすると矛盾がでて、悪い判定結果になります。
*実際、各問ごとに制限時間があるので、深くじっくり考えて解答する時間はないですし、時間切れとなり、悪い判定結果になります。パソコン受験になるので、制限時間が正確です。
性格分析テストは、直感で正直に解答した人が有利になります。SPIを開発したリクルートのSPIのページにそう書かれています。
SPIとは?リクルートマネジメントソリューションより
↓
2
何段階かの面接と人物評価
「どこの大学の学生なのか?」より「SPIの結果により出現した個人の性格と人物評価」を重視します。
SPIは、「大学入学時の偏差値ランクが高い大学」というのはまったく重要視されません。
「在学している大学の入学時の偏差値が高いか低いか」というのは関係なく、「個人がどうなのか?個人がどんな人物なのか?」というのを判定するテストなのです。
*民主党(現、立憲民主党)政権時代の就職活動、面接編
やっと面接にこぎつけた就活生
当時、放送禁止になったCMです。
上記動画でわかるように。民主党(現、立憲民主党)政権は経済政策が何もなく(社会主義政党の立憲民主党には経済政策がないのです)、大学生の就職率が57%にまで下がりました。
したがって、民主党(現、立憲民主党)政権の政策で新卒大学生の約半数が就職できなくされ、新卒大学生が非正規雇用(正社員になれない雇用、アルバイト人生)となってしまい、就職氷河期になりました。
しかも民主党(現、立憲民主党)は、国家公務員の採用削減まで行い、大学生が就職できないようにする政策を実行しました。本来は不況のときこそ公務員の採用を増やす政策にすべきでした。
経済政策がなく過激派とつながる社会主義政党の民主党(現、立憲民主党)政権は、未来のある大学生から、夢も希望も自信も奪いました。
ちょっとした政権選択(選挙による)のミスが、大学生にとって大きな損害になりました。しかし、自民党の安倍政権になり新卒大学生の就職率が97%に上昇し、就職氷河期が終わりました。
どの時代に生まれるか、それは運なのかもしれません。私も、民主党(現、立憲民主党)政権だったら、内定をもらえず、就職できなかったかもしれません。
何段階かの面接で、人物が判定されます。留年した学生も、よほど正当な理由がない限り、はねられることになるでしょう。留年はダメです。ナマケモノと判定されますから。
何段階かの面接というのは、担当者→課長→部長などの3〜5段階による面接です。SPIによる判定をみて、人物を見て、コミニュケーション能力や、過去、スポーツや文化的なことでどんなことをやってきたのか、読書や趣味の傾向などを見ます。企業と個人のマッチングです。SPIの判定をもとにして、企業と個人の見合いのようなものです。
段階的面接で、「この学生なら、会社に合いそうだ。SPIの性格も知識もいいし、人物もいい」とみなされて、問題ないだろうと判定されたら、役員面接に進みます。進めない場合、「お祈りメール」=「当社とは縁(えん)がありませんでした。あなた様のますますのご活躍をお祈りします」という趣旨のメールがきて、そこで終了です。
縁(えん)がない=お互いのマッチングがうまくいかなかった場合に使用される言葉です。大阪人がビジネスでしばしば使用します。実例「これも何かのご縁です」(うまく交渉がまとまった時に、大阪人が使う)
*三省堂 大辞林(だいじりん、国語辞典)より
↓
3
役員面接
役員というのは、社長、専務、常務、取締役など、経営に携(たずさ)わる会社の幹部のこと。会社の経営者グループにより「問題ないだろう」と判定されないと先に進めません。役員から「この人は、よくない」と判定されたら「お祈りメール」で終了です。
↓
4
内々定:
大手企業の場合、内々定を出す前です。役員面接を突破した学生に対しての詮議が始まります。思想チェックや企業活動に反対する団体[公安警察から反社会的勢力と公式認定された共産主義の共産党+れいわ、過激派とつながる社会主義の立憲民主党+社民党]と関係を持っていないかなど、志願者が企業に害を与えるような活動(署名なども含め)をした経歴がないかどうかウラをとることがあリます。
問題がある人は企業にとってふさわしくない人物と判定され、内内定は出ません。やはり「お祈りメール」で終了です。
以下の本物の内定通知書にある「詮議」という用語を飛ばさずに理解していますか?
日本国語大辞典より
慎重に「詮議」を重ね「内定」が出されるのです。
↓
5
内定
ここまででSPIと何段階もの面接というハードル、つまり人物と性格を判定する何段階もの壁を突破してきているのです。したがって、内定が出たということは、きちんとしたマナー、言葉遣い、服装(ドレスコード)なども、しっかりと身についた人物だと認められたのだと思います。
以上
そして(メールか郵便で)送られてくるのが内定通知書です。
付け加えます。
最初のハードルであるSPIを突破したあとは、何段階かの面接が待っています。どんな基準で採用が決まるのかは、会社は私企業なので、当然、各企業ともに明らかにしません。
注意して欲しいのは、大学入試時の大学偏差値ランクが高い順ではなく、卒業前の個人の能力と適性、企業人に必要な性格が、採用する企業に合致した人のみ採用されることです(そのためのSPIです)。面接は、その確認にすぎないようなものなのです。
TVや新聞は、大学入学時の偏差値ランクの高さだけをクローズアップして報道する傾向がありますが、就活で文系の場合、違うのです。「旧帝大がいいんだ」と田舎の学校の先生は言いますが、それは公務員に就職する場合だと思います。文系で、企業に就職する場合は、東京の大学の方が有利なのです。
*マンション屋上にて(災害の避難訓練)
大学入学前は、文系の場合、旧帝大がいい、早稲田だ慶応だ、マーチ(明治、青山学院、立教、中央)だ、Fランクはダメだ、などという偏差値で大学を決めてしまいます。
しかし、企業への就職活動の場合は、大学の偏差値ランクが高いかどうかではなく、個人のSPI判定が企業に合うかどうかという基準に変わります。マスコミはこのことを理解できていません。だから、新聞やテレビにだまされないようにしましょう。
ネット上で「Fランクはだめだ、就職で落とされる」と、おそらくSPIを受けたこともなく、東京で就職活動をしたことがない人たちが騒ぎまくっていますが、だまされないように。
*ルールがあるから自由がある
大学入試で偏差値ランクが高くない大学に入学しても、大学在学中に自分を変えて地頭(じあたま)をトレーニングして良い方にへ持ってゆけば、SPIでうまくいき、希望の会社に入社できるのですが、ネット上では、大学入試で人生がすべてきまるような、「最初からダメ」という論がはびこっていますから、だまされないように。
*「地頭がいい」の意味とは?学歴だけ、勉強だけではダメなのです。
逆に「オレ様は旧帝大だ」という性格が企業向きではない、大学入学時の偏差値の高さだけがすべてだという考えで、大学に入っても地頭を良くするトレーニングをしないままで、ただのプライドのかたまりのようになっている人が落ちるテストなので、それはそれでSPIは公平で平等で、個人的に面白いテストだと思うのです。企業の仕事はプライドの高さでするものではないので。
理系は、ほぼ入学時の偏差値の高い順で、良し悪しが決まりますが、文系は、東京の大学か、それ以外の地方の大学か、重要なファクター(factor)になってきます。
エヴァンゲリオンのNERV(ネルフ)に就職面接でやってきたガンダムパイロットのアムロ・レイ:連邦軍時代のアムロの経歴が面接で詰問(きつもん)されています。
シャアも就活に参戦してきた:
さて、就職活動に役立つ本は、就職活動用のテクニック本には書かれていなくて、まったく別の本に書かれているのです。本質は別の本に書かれているのです。それを探 (さが)し出せるかどうかも、能力の一つだと思います。気がつかない人のほうが多いから、気がついた人は、有利な立場になるです。
*名鉄名古屋駅前 ナナちゃん像:アスカ
次に、就職試験は、勉強ばかりしてきた、優秀な人が落ちるところが面白いのだと思います。なぜ落ちるのか、そのことは、視点を変え、採用する側の身になって考えればわかると思います。
わかりにくいかもしれませんが、毎日たくさんの人に会うような職種のひとは、一瞬で相手を見抜く能力が備わっているのです。ちょっとした仕草や発言で、どんな人物か、見抜く能力があります。
スポーツをしている人はわかるでしょう。一瞬で、相手が自分より強いか弱いか、わかってしまいますよね。同じことなのです。だから、大学生が、いくら付焼刃(つけやきば)の面接術を身につけても、たいていは見抜かれているのです。面接していただく方々に失礼にならないような、自然体を身につけたほうがいいでしょう。気取らずに。
*半沢直樹(堺雅人)による経済産業省のポスター
実は、SPIと性格診断テスト(MBTI診断)で、あなたの仕事の適性は、ほとんど出ています。だから、あなたがやりたい仕事があったとしても、あなたにその適性がなければ、あなたがやりたい仕事がある(志願している複数の)企業から落とされ続けるなら、たぶん、あなたが望んでも、その仕事に、あなたの性格が合わないと判断されている可能性が高いのだと思われます。
自分自身の性格はこのテスト(MBTI)でほぼわかります。
性格は16パターンで出ます。
1.興味関心が内向型(I)か外向型(E)か
2.物の見方が直感型(N)か感覚型(S)か
3.判断のしかたが感情型(F)か思考型(T)か
4.環境への接し方が知覚型(P)か判断型(J)か
4つのパターンの組み合わせで、16パターンに分類されて性格が判定されます。
わたくしの性格:大学4年の就活時に受験したもので、(以前は結果が公開されていなかったので)入社時に、結果を教えてもらいました。わたくしはESTJ型です。
どのような仕事に向いているのか、どんな仕事に向いていないのか、ほぼこれでわかるようになっています。以前は採用時の判定にも使用されていました。
大きな会社であればあるほど、適材適所で能力を発揮して大きな仕事をしてもらうことが必要で、このテストの重要性を、人事部経験者や採用経験者はご存知だと思います。
次の本質も書いておきます。
会社に関しての採用のヒントは、会社は私企業であることです。会社は公(おおやけ)ではなく、私(わたくし)なのです。ボランティアや慈善(じぜん)事業ではなく、また公務員でもないんですよ。社員が10人であろうと1万人であろうと、会社は、私(わたくし)、私企業なんですよ。
一例として、あなた(つまり私人)が、何かをしようと思って、仲間を集める場合、どうしますか?
*名古屋 名鉄名古屋駅前 ナナちゃん像(定期的に着せ替えされる像):アヤナミ
あなたは、おそらく、あなたと気が合い、信頼できてお互いに能力を発揮してくれそうな人を集めるでしょう。
あなたがイヤな人、性格が合わない人、それに思想的に偏っている人(何でも反対ばかりして、特定の思想に基づき具体的な行動をとる人たち)を、あなたは仲間として信頼はできないでしょう?
信頼できない人と仲間になって仕事をしても、成功しにくく、成果は得られないとわかるでしょう?
そういうことなのです。
つまり、採用検査(能力・性格・適性、SPI)の後では、面接者が判断して、一緒に仲間としてやっていけそうな人が選ばれるのです。会社には社風があり、その会社のメンバーになっても違和感なく 溶けこめそうなタイプの人が選ばれるのです。会社で能力を発揮する実力があるのかどうかも判定されます。受けた会社の社風に溶け込める実力を、面接者にさりげなくアピールできれば、たぶん採用となるでしょう。
スペースシャトルのメンバーとして採用されるためには、先輩の宇宙飛行士から仲間としてふさわしいか認められなければメンバーにはなれないようです。一緒に仲間としてやっていけるか、なのです。企業でも同じことなのです。先輩から認められるにはどうするか、なのです。 個性をカッコで強調してもダメなのです。ワカルでしょう。インターンシップなどの制度で、たいていわかると思います(会社も本人もお互いに)。
最後に、付け加えるなら、高校生の場合には、将来に役立つとすれば、在校生は、部活をやったほうがいいかもしれませんよ。
なぜなら、部活では、教室では学ぶことが無理な、先輩に対する口の聞き方、後輩への接しかた、仲間への気の使い方を習得することができるからです。
学校(高校や大学)世界と違い、社会は、いまでも封建制が続いています。したがって、封建制のルールが身につくのは、やはり部活ということになるからです。
たとえば、あなたが大学生だとします。
あなたに対して、中学生が対等な口の聞き方をしてきたとします。あなたは対等に扱えますか?
たいていは、「目上の大学生に対して、まともな口の聞き方くらい勉強してこい」という気持を、中学生にぶつけたくなるでしょう。社会も同じなのです。
あなたは、就職活動では、この時点では、いちばん下の階層なのです。だから、どうすればいいのかわかるはずですよね。
帰宅部の人があまりよくない理由の一つがここ、つまり、先輩に対する口の聞き方、後輩への接しかた、仲間への気の使い方を知らないまま過ごし、大人になってしまったことにあるように思うのです。
*教員採用試験にSPIを導入すれば、採用前の適性がわかります。
ゆえに、適性のない教員希望者や精神的に適性がない教員希望者を排除できる可能性が高まります。
児童・生徒や、社会のために有用では?今まで、精神面を判定しないで、コネや学力(音楽、美術、書道、体育は実技能力を含め)だけで教員を採用してきたことは、間違っていたのでは?
採用時のデータを残せば、優秀な教員の性格パターンも、問題をおこす教員のパターンも判定できるため、採用時に残すビックデータを全国で共有すれば、採用時に潜在的に適性のない教員希望者を排除できる可能性が高まります。問題教師を減らすことに近づけます。マイナンバーによる管理、あるいはカード会社の信用情報のような形で。
このような精神分析的なことが実現し、潜在的な問題をかかえる人材を排除してゆく日本社会を表現したアニメに「サイコパス」というのがあります。シリーズ化されていて、TV版、映画版と合わせて9シリーズあります。
日本国内で実現された精神分析システムの名称は「シビュラシステム」。携帯型心理診断システムのことが「ドミネーター」。
日本国の公安局がドミネーターで犯人の犯罪係数を判定し、日本国内で心理的な犯罪係数が高い犯人を社会から排除してゆくストーリー。日本国の厚生省、そして外務省が活躍する。
*2023/5 限定公開された映画サイコパスprovidence。もちろん私も映画館に足を運んで観てきました(長崎県では上映されていません)。以下の写真は映画チケットと特典。
*適性がないと考えられる人物を教員に採用し、校長にした長崎県教育委員会の実例