水素とニッケル水素電池によるバスの実験が7月24日から始まります。
トヨタ、日野、東京都で燃料電池バスの実証実験を実施
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)と日野自動車(株)(以下、日野)は、7月24日から30日にかけて、東京都において燃料電池バス(以下、FCバス)の実証実験を実施する。
具体的には、燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」向けに開発したシステム「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)*1」を搭載したFCバスで、非常時を想定した外部電源供給システムの公開給電実証と、路線バスなど公共交通としての実用性を確認する走行実証を、東京都の協力を得て実施する。大都市における非常時の給電機能の実用性や、都内道路環境における走行性能を検証することにより、FCバスの技術開発を着実に推進していく。
水素を燃料として自ら発電して走るFCバスは、将来の水素社会実現に寄与する輸送手段として期待されており、トヨタと日野は、FCバスの市場導入に向けて技術開発を加速していく。
実証実験の実施計画
外部電源供給システム公開給電実証
実施期間 2015年7月25日(土)
実施場所 東京都環境科学研究所(江東区)
使用台数 1台
走行実証
実施期間 2015年7月24日(金)、27日(月)から30日(木)
実施場所 東京都都心部および臨海地域
使用台数 1台
車両概要
開発
トヨタと日野が共同で開発したFCバスであり、日野のハイブリッド ノンステップ路線バスをベースに、FCV「MIRAI」向けに開発したTFCSを搭載。出力を高めるためにFCスタック及びモーターなどを2個搭載するほか、高圧水素タンクを8本搭載し、バス用に最適な設計を実施。
TFCSはトヨタ、シャシーをはじめバス本体は日野が担当。