文系は偏差値だけで大学を選ぶのは間違っています。大学の立地条件も重要なのです。
4年間過ごし、まわりの社会から影響を受ける人生で大切な十代後半から二十代前半。その期間、社会から切り離された山の中で過ごしても、自分自身の精神的な成長が妨(さまた)げられると思います。研究や実習で過ごす理科系とは違う文科系。大きな社会がある場所にでていかねば、自分自身が成長しないのでは?
在校生は高2までに、オープンキャンパスで、大学がどんな場所にあるか行ってみることをすすめます。
大村高校の後輩の実例として、偏差値だけで広島大学を選んで合格し、就活時に初めて上京した人のこと。
実は、広島大学は広島市ではなく、東広島市という田舎にあります。東広島市のスターバックスは町にはなくて、町外れの高速道路サービスエリアに1店しかありません(大村市には、大村高校通学途中の市役所近くと空港に、スターバックスは2店あります)。
*東広島市
*大村市
*参考1:九州大学の近くにはスターバックスはなく、キャンパス内にタリーズ1店だけ
*参考2:明治大学、法政大学、東京医科歯科大学、順天堂大学などがある東京・千代田区水道橋〜お茶の水〜飯田橋周辺のスターバックス
*参考3:金沢大学近くにスターバックスはありません。金沢大学の前身・第四高等学校は、大村の先輩が学長だったことがあります。
さて、後輩は、広島大学のある東広島市から就活で上京し、東京がコワい、人混みがイヤだとか、きれいな東京弁がしゃべれないとか、一昔前の人みたいなことを言ってひるんでいました。
もし、広島大学ではなく東京の大学に入学していたら、東京がコワいとか、人混みがイヤだとか、きれいな東京弁がしゃべれないとかにはならず、スムースに就活も進んだことでしょう。
調べてみるとわかるように、文系でうまくいった大村の先輩方の多数は、東京の大学に進学した人たちです。
わたくしも東京の大学に進学したおかげでうまくいきました。
高校3年時の進路指導の先生から、地方都市(つまり田舎)の大学をすすめられましたが、大村高校から東京の大学に進学してうまくいった親戚から情報(大学生活、その後の就職のこと)をもらっていたので、先生のいうことには従いませんでした。
大成功した大村の先輩の皆様にはかないませんが、結果は東京に出てわたくしもうまくいきました。
何も知らないで、偏差値だけで選んで、東京の大学生活や就活時のことを知らないで、そのまま田舎の大学に進学していたら、大学生活も、その後の就職も、結婚も、その他、収入面でもうまくいかなかったように思うのです。
文系は、東京の大学に進学した場合と比べ、田舎の大学に進学すると、東京の大学生と比べて、超えなければいけない心理的な壁(東京)が大学時代にできてしまうように思います。壁は、ないほうがうまくいきます。
人生は一度きりで、やりなおしがきかないことが多く存在します。選択を間違えないように十分な情報を集め、実際にオープンキャンパスで体験し、決断することをすすめます。もちろん勉強もしっかりと。大学入学までは学問ではありません、たんなる勉強です。必ず答えが用意されていることばかりなのです。