文科系で数学が必要になる場合があります。理科系でも歴史・地理が必要になる場合があります。わたくしは文科系で数学が苦手だったのですが、仕事でどうしても必要になりました。そこで、基礎の基礎からある一定レベルに上がる本を購入し、一気呵成(いっきかせい)にやりあげて、なんとかしました。
たとえば、マーケティング(市場調査)には、数学の確率、統計が必要になります。知識がない場合、まともな報告書が作成できにくくなります。
また、理科系で、国語・地理・歴史を避けてきた人が、大人になって、文章を書く必要にせまられていますが、文字で相手に伝える場合、地理と歴史の知識がなければ、空間と時間の流れを伝えられないので大変です。
さて、数学の場合を書きます。工学部や理学部出身の人に「微分、積分、確率、統計。基礎から学べるもので、何かいいのはない?」と聞いても、とても難しい本をすすめられ、さらにわからなくなります。
そこで、紹介しておきます。
現在は、なくなりましたが、数学バイパスという、基礎の基礎から上のレベルまで独習できる本がありました。
三省(さんせい)堂 数学バイパス
これらの本は絶版なので、古本か図書館で探す必要があります。図書館情報カーリルで検索したところ、一般の図書館に数学バイパスの本はなく、大学図書館しかないことがわかりました。古本はアマゾンか古書店検索で探せば、まだあるようです、
言いたいことは、数理探究科、その前の理数科ができる前は、高2まで、厳密な文科系・理科系の進路選択はなく、数学は、すべて同じレベルでカリキュラムが組まれていました。文科系でも、微分・積分は学習しましたし、理科系でも世界史・日本史を学習しました。その結果、その後(大学卒業後)、一度学んだことがあるので、文科系でも微分・積分まで、また学習できますし、理科系の人も同じでしょう。
現在は、入学時から分けられているため、その後の人生で、選んだことと違うことがふりかかってきた場合、振りはらうことができにくくなっています。
実際、一度、高校までに学んだことがあれば、あとでまた学べますが、スポーツなどと同じで、一度もやったことがないと、脳に回路ができていないので、なかなか学びにくいようです。