現在、京都・奈良では、欧米からの観光客が増加し、欧米に海外旅行したような感じになっています。
平城京、平安京とつながる大村。修学旅行は、原点を知るために、奈良・京都がいいんじゃないでしょうか?
治承4年(1181)12月28日、東大寺盧舎那仏像(「奈良の大仏」)が焼失しました。いわゆる平清盛の命令による「南都焼討ち」です。画像は万治2年版『平家物語』より「奈良炎上」。 pic.twitter.com/gPmLW8HNcy
— 国立公文書館 (@JPNatArchives) 2015, 12月 28
先日、大仏で有名な東大寺に行き、伝(つて)があり、東大寺のトップである東大寺管長のお話を聴くことができました。余談ですが、大きなお寺のトップの方々は、話が面白くて、落語のような感じです。また、1000年以上前から住職をされているような感じがしました。
京都と奈良のお寺の違いは、奈良は修行する寺、京都は見せる寺。奈良のお坊さんの方々はストイックで、スリムで、本当のお坊さんのような気がしました。
さて、遣唐使で唐に渡り、唐人でさえなかなか合格しない科挙に24才で合格し(競争率3000倍)、唐の官僚になった阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)。阿倍仲麻呂が唐で故郷を想い詠んだ
「天(あま)の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」(古今集)の三笠山。
理由はわかりませんが、奈良とはまったく関係ない長崎の文明堂が、三笠山というパクリ名?どら焼きを出しているようです。
東大寺正門から入り、右手がその三笠山。
それから、私が大村高校の修学旅行時、有名な東大寺の柱くぐりをしました。現在、柱くぐりは、外国人観光客が多く、高校生などできない感じです。太った白人観光客がくぐり抜けると、まわりの方々が拍手している姿が見られます。
東京への修学旅行より、奈良・京都のほうがよい理由は、古代からつながっている都(みやこ)のお寺が残っていることを知ることで、日本人として自分が生まれ育った文化的背景を確認できること。
ちなみに、中国はたび重なる王朝の滅亡時に戦乱となり、古いものはすべて消失しています。