画像:産経新聞より
新生代第四紀 更新世(こうしんせい)に千葉時代(チバニアン)が誕生します。
地層があるのは、千葉県市原市の養老川。
*場所
産経新聞より
2017.11.13 14:01
地球史に「千葉時代」誕生へ 日本初の地質年代名、国際審査でイタリア破る地球の歴史で約77万~12万6千年前の年代が「チバニアン」(千葉時代)と命名される見通しになったことが13日、関係者への取材で分かった。この年代の基準地として千葉県の地層を国際学会に申請し、命名を目指す日本の研究チームが、競合するイタリアを一次審査で破った。週内にも発表する。正式決定すれば地質年代に初めて日本の名前が付く快挙となる。
日本チームとイタリアの2チームは6月、この年代の国際標準となる基準地の地層を国際地質科学連合にそれぞれ申請。各国の専門家で構成する作業部会が審査し、今月10日を期限に投票を行った結果、日本が全体の6割以上の支持を得て候補地に選ばれた。
来年にも見込まれる正式承認までさらに3段階の審査があるが、過去に作業部会の結論が覆ったのは例外的なケースだけで、事実上の決着となった。
日本は国立極地研究所や茨城大などのチームが千葉県市原市の地層を基準地として申請。ラテン語で千葉時代を意味するチバニアンの年代名を提唱した。イタリアは「イオニアン」の年代名を目指して南部2カ所の地層を申請していた。
地球の歴史を区切る地質年代は、中生代や白亜紀といった大きな区分の名称が既に決まっているが、小さな区分は未定のものがある。今回の年代はネアンデルタール人が生きていた「第四紀更新世」の中期に当たり、命名の行方が国際的に注目されていた。
日本経済新聞より
地球史に「チバニアン」濃厚 千葉に地磁気反転の痕跡
2017/11/13 16:30
地球の磁場(地磁気)が反転した痕跡を残す千葉県市原市の地層が、地球の歴史で約77万~12万6千年前の年代を代表する基準地に認められる見通しとなったことが13日分かった。茨城大や国立極地研究所などの日本チームとイタリアチームの申請に対し、国際学会の専門部会での投票で、日本の申請を妥当だと認めた。ラテン語で「千葉時代」を意味する「チバニアン」の名称がつくことが濃厚になった。11月10日を期限に専門部会のメンバーによる1次審査の投票を実施した。日本が60%以上の票を集め、競合するイタリアの2カ所を上回った。今後、3段階の審査を経て正式に決定すれば「千葉時代」の名前がつくことになる。
地質学では気候や生態系の変化に応じ、約46億年の地球の歴史を115の区分で表す。国際地質科学連合が、各時代を代表する地層を1カ所選んで、その年代名を決める。約77万~12万6千年前の区分については該当する地層がなく、名称が決まっていなかった。
日本チームは2017年6月、千葉県市原市の養老川沿いに露出する「千葉セクション」という地層を申請した。直近の地磁気の逆転が約77万年前に起きた痕跡が残っている。
地質年代にはじめてチバニアン(千葉時代)という日本の名前が使用されることになりました。
チバニアン、つまり新生代第四紀 更新世(こうしんせい)には、どんな人類が存在したのか?
wikipediaより
ヒト属が進化(原人ほか)。現生人類(ホモ・サピエンス種)も中期に出現。更新世の間にヒト亜族の大半が絶滅。最終的に現生人類のみが生き残った。
・北京原人
・ジャワ原人
・ネアンデルタール人
・ホモ・サピエンス・サピエンス
更新世の終わり頃から、大型の哺乳類の絶滅が始まる(特に北米大陸で顕著だったという)。これは完新世まで続く。
・マンモス
地学の暗記方法