大村市と、イタリア・ローマ市でおこなわれている原爆式典のつながり

ローマで式典

イタリアの首都ローマで、８月６日、８月９日の広島・長崎の式典がおこなわれています。場所はローマのパンテオンです。観光地なので、行ったことがある人も多いと思います。

日本では、日本共産党・社民党・民主党、過激派、日教組、労組が広島・長崎で８月６日＋８月９日に反政府デモを実施しています。

イタリア・ローマと広島・長崎の式典を比較してみましょう。

大村とローマのつながり

ところで、ローマと大村のつながりは、1585年3月（豊臣ではなく羽柴秀吉の時代）、天正の少年使節団が、パンテオンのすぐ近くのミネルヴァ聖堂を訪問したことです。

つまり、日本人として、初めてローマに行ったのが天正の少年使節団なんです。

1586年、神聖ローマ帝国（現在のドイツ）アウグスブルグで印刷された、天正遣欧使節の肖像画（京都大学蔵）

付け加えておきますが、パンテオンは西暦126年に建設されたました。

ローマ・パンテオン完成当時は、大村では、第十二代景行（けいこう）天皇が大村（当時は彼杵[そのぎ]の荘[しょう]）に行幸され、今ものこる玖島[くしま]という地名を名付けた（肥前風土記より）ころです。景行天皇の息子が日本武尊（やまとたける）ですから、神話時代のことです。

第十二代　景行天皇

天正の少年使節が訪問したミネルヴァ聖堂は1370年（室町時代初期、大村では富松神社が寺院での写経に書かれたころです。大村と違い、長崎と佐世保がジャングルで人が住んでいなかったころ）に完成しました。

天正の少年使節の人間関係

8月６日、８月９日のローマの式典、広島・長崎の式典

ローマの式典と広島・長崎の式典を比べてみましょう。

ローマ

イタリアでも、広島・長崎原爆忌の式典を毎年ローマの万神殿の前でやってくれている（写真は去年の）。ただ日本で知名度がないので、この時期大量にローマに来ているはずの日本の観光客が全く参加してくれない事を残念がっていた。誰でも参列できます！ pic.twitter.com/5sfoCfdESL

— 藤村シシン @近日発売 古代ギリシャ本 (@s_i_s_i_n) 2015, 8月 9

＊万神殿＝パンテオンのことです。

広島

長崎

広島、長崎よりイタリアのほうがまとも？

イタリアのほうが、まともに見えませんか？慰霊にも追悼にもなっていないのが日本共産党・社民党・民主党の反政府デモ隊です。

日本共産党・社民党・民主党は、慰霊しないで原爆を政治利用しているだけだということがわかると思います。

また、長崎市の田上市長も、式典において、安保法案に対して文句を言って、発言に盛り込みました。総理大臣が出席した公式な式典の場で、田上市長は一方的な政治的主張を盛り込んだメッセージを発表し、原爆を政治利用している人物に見えました。

慰霊と追悼ではなく、政府批判がメインに見えた田上市長

なお、ドイツで共産党は、結党も活動も禁止されていて、共産党は逮捕・処罰の対象です。

忘れていらっしゃるかも知れませんが、イタリアはかつての日本・ドイツ・イタリア３国同盟の同盟国です。来年（平成28/2016)は、日本とイタリアが国交を結んで150年になります。

＊日本イタリア国交150周年記念公式ロゴ（在イタリア日本大使館/日本国外務省発表）

さて、わたくしは、大村市の長崎星美幼稚園出身なのですが、当時の園長先生は、イタリア人のシスターでした。バチカン（イタリアの首都ローマに隣接）に帰国されてから、お亡くなりになるまで、ずっとクリスマスカードをいただいておりました。

もし、ローマに旅したなら、現地で「天正の少年使節は、大村から、こんな遠いローマまで来ていたんだ」ということが感じられると思います。