建国と神話
日本は神武（じんむ）天皇の即位が建国した日であると定められています。
＊神武（じんむ）天皇を導く八咫烏（やたがらす）
八咫烏（やたがらす）は、現在、JFA日本サッカー協会シンボルマーク、サッカー日本代表エンブレムとして用いられています。
八咫烏（やたがらす）に導かれる神武天皇
安達吟光 画（明治時代）
建国2676年がウソだとか、物証が残っていないと意義をとなえる人がいます。しかし、日本の場合、第十代・崇神（すじん）天皇から古墳が残っています。また古代から、日本が続いています。、古事記・日本書紀、そして風土記、万葉集などにより、古代より連続していて、文書も残っていて、言葉も続いています。
実は、文化人類学の定説では、神話や古文書の中に真実があると言われています。後述のシュリーマンが証明しています。
それでは、ローマ帝国と比べてを考えてみましょう。
狼に育てられ、ローマ帝国を建国したロムルス・レムス兄弟は本当に存在したのですか？あなたはどう答えますか？
ローマ帝国と大村
狼の乳を飲むローマ建国のロムルス・レムス兄弟。狼は2000年以上前、エトルリア時代の作品です。しかし、ロムルス・レムス兄弟は15世紀頃に追加された作品です。
イタリア カピトリーノ
＊エトルリアとローマ（イタリア半島）
＊＊このカピトリーノを最初に訪問した日本人は、16世紀、大村純忠の時代、大村から出発した、千々石ミゲル、原マルチノ、伊藤マンショ、中浦ジュリアンの天正少年使節です。
ローマ法は、なんと現在の日本の法律（民法）に残っています。そして大村高校とのつながりもあります。
以下を参照。
人工国家と自然国家
アメリカのような人工国家と違い、日本もローマ帝国も、神話が起源で自然国家が成立したことになっているのですから、神話は神話として受け止めていいのではないでしょうか？
シュリーマンと神話
ギリシアのイリアス、そしてオデッセイという叙事（じょじ）詩。吟遊詩人が伝える叙事詩に登場していた古代国家トロイ。トロイの木馬で知られるトロイ。
＊トロイの木馬（復元）
トロイは19世紀までは「実在しない」と言われていましたが、ハインリヒ・シュリーマンというドイツ人が遺跡を発見し、発掘したことで定説が覆され、実在したことが証明されました。
ハインリヒ・シュリーマンは幕末の1865年、日本を訪問しています。シュリーマンの本は、イザベラ・バードと共に、幕末の日本紀行として読まれている本です。
＊蛇足ですが、シュリーマンの外国語習得方法は、参考になりますので、外国語学習に行き詰まっている人はご一読を。「古代への情熱」（文庫）という本に書いてあります。
古代から建国以来、国が続いているのは日本だけ
日本の場合、建国以来、国が続いているのですから、実在するしないより、国として続いている事実で、神話の存在により信憑（しんぴょう）性が出てくるのではないかと思います。
さて、日本は、平成28（2016）年が、皇紀2676年ですから、日本は建国2676年となります。
また、平成28年は神武天皇ご崩御（ほうぎょ＝天皇陛下がお亡くなりになったという意味）2600年で、その2600年祭が、この四月に奈良県の橿原（かしはら）神宮で実施されます。
