12月8日にインド新幹線の日本方式採用のニュースが報道されました(記事はこのページ下へ)。
さて、BRICs(ブリックス=ブラジル、ロシア、インド、中国)の中でただひとつ有望なのはインド。ロシアもブラジルもダメで、中国はまもなく失速するでしょうから、いい投資になる可能性が高いですよね。
マスコミが、「円借款(えんしゃっかん)」の意味を正確に伝えないために、反日サヨク系の方々や、自ら調べる能力のない方々がバラマキだと大騒ぎするかもしれません。
情報源が朝日新聞だけの、知ったかぶりの教員の中にそのような人がいるかもしれません(私の高校時代にいました)。でも、だまされないように。
円借款供与(えんしゃっかん きょうよ)ですから、インドは日本に返済しなければいけないお金です。つまり、日本にとっては投資で、お金は戻ってくるという意味ですから。返さなくていいのは無償資金供与(むしょう しきんきょうよ)です。混同しないように注意しましょう。
ムンバイ〜アーメダバードで530㎞、インド新幹線の路線区間は505㎞(東京〜新大阪より少し短い距離)の予定。グーグルで調べたところ、現在、自動車で8時間9分、列車で8時間48分、飛行機で1時間です。これが、日本の新幹線により2時間7分(産経新聞による)で結ばれることになります。
*現在、日本の新幹線を導入しているのは台湾です。台湾新幹線に乗車してみました。
*意識が遅れた?長崎市や諫早市では、いまだに新幹線に反対している方々がいらっしゃるようです
*大村高校旧校舎時代から、九州新幹線全線開業まで
さて、以下は、産経新聞の報道より
1.
日印両政府は8日、インド西部の最大都市ムンバイから西部グジャラート州アーメダバード間を結ぶ高速鉄道計画で、日本の新幹線方式を採用することで合意する見通しとなった。事務レベルで詰めの協議を続けているが、12日にニューデリーで開かれる安倍晋三首相とモディ首相との首脳会談で合意し、共同声明に盛り込む方向だ。
新幹線技術の輸出は、2007年開業の台湾高速鉄道以来となる。日本はインドネシアでの高速鉄道建設計画の受注競争で中国に競り負けており、インドでの巻き返しに期待が集まっていた。
日本側からの支援額は調整中だが、大部分は円借款とする方向。
日本側は安全水準の維持のためにも車両や信号、自動制御装置などを一体で提供したい考えだが、インド側は現地生産や現地企業の受注などを強く求めているもよう。インド側の関与の度合いをめぐって事務レベルでの折衝が続いているとみられる。
2.
ムンバイ-アーメダバード間の高速鉄道計画をめぐっては、日印両政府が13年から行ってきた事業性調査の結果を今年7月に発表し、インド側は日本の新幹線技術を推奨していた。
調査によると、路線は東京-新大阪間よりやや短い505.8キロを最高時速320キロで、所要時間は最短で2時間7分。建設期間は17~23年と設定し、総事業費は9800億ルピー(約1兆8千億)としている。
12月12日追加