*(上)写真引用元:宮城県大河原町観光協会
結論を先に書いておきます。
古い伝統的なものを現代的にアレンジすれば、新しく国内外に発信できる文化コンテンツになるという見本があります。
えっ?それは何ですか?
長崎市が、処刑場の跡地を歴史文化博物館としています。が、大村市にはそれより3年早く、日本で2番目、九州で初めて開校した学校(大村高校の前身である五教館)があります。つまり、学校をキーコンセプトにして、歴史と文化を発信できる文化コンテンツがあるのですが、まだ、誰も気がついていないようです。
大村純忠公と大村高校は共に文化コンテンツになりそうなのですが。
*ヴォイストレーナーによる千本桜
さて、初音ミクにより復活した「千本桜」は、本当は、義経千本桜(ぎけい せんぼんざくら)と言い、1747年(延享4年、フランス革命の42年前、アメリカ建国の30年前でアメリカ合衆国が地球になかった時代)11月に大坂(現、大阪)で初演の、人形浄瑠璃(にんぎょう じょうるり=つまり人形劇)がはじまりの、源義経(みなもと よしつね)千本桜なのです。
現在も、270年以上にわたり続いているのが、魅力です。
「平家じゃなければ人じゃない」と隆盛をほこった平家は、壇ノ浦(だんのうら=現、山口県)で源氏に敗れ、消滅します。源氏が白、平家が紅。紅白歌合戦の紅白は、源氏と平家の壇ノ浦(だんのうら)の戦(いくさ)から来ています。
どんな人も、人生に華やかな時代が来て、そして、桜のように散り、消えてしまう運命ですよね。パッと華やかに咲いて、パッと消える、そのはかなさ。日本的です。
源平合戦後の源義経の都落ちをきっかけに、実は生き延びていた平家の武将たちとそれに巻き込まれた者たちの悲劇を描く。
中国人は牡丹(ぼたん)の花が好きなようですが、牡丹の花は美しいが、華やかではなく、人間の首が切り落とされるように、ドスンと花が落ちて、散るというより、切り落とされる感じで不気味です。日本には合わないですよね。
ここで、江戸時代の義経千本桜(ぎけい せんぼんざくら)から派生している現在の千本桜、台湾でも演じられている千本桜を比べてみましょう。
これが原点: 義経千本桜(ぎけい せんぼんざくら)
初音ミク 千本桜
日本 名古屋 千本桜
日本 千本桜 場所不明
日本 福岡 千本桜 20秒より
日本 場所不明 千本桜
台湾 千本桜
台湾 長栄大学チーム 千本桜 24秒より
台湾 千本桜
1分05秒より