長崎市にだまされないために
今回紹介する本は、東京出身者が書いた本です。だから、変な、「長崎サイコ−、なんでも長崎が一番、長崎市以外は認めない」というものではありません。客観的な視点で書かれています。
本の名前は「長崎奉行の歴史」。
見栄のためにウソの歴史を出す長崎市
実は、長崎市とその周辺が出す歴史にはウソがあります。何でも長崎が最高というものです。だから、県内各地のことが、わざと書かれていない場合があります。長崎市は、300年以上、よその人に支配されていた土地柄なので、コンプレックスがあるのでしょう。
だから、大村の家来だった長崎甚左衛門(ながさきじんざえもん)が、殿様と対等だと書かれていたり、家来だった史実がかかれていなかったりします。封建時代の家来は殿様と対等ではありません。しかし、長崎市と周辺はそう思わせないための工作をしているのでは?だからその場合は、長崎市と長崎県だまされないようにしましょう。
江戸時代、長崎は自治都市ではなかったのに
長崎奉行とは?長崎は自治だったことは一度もありませんでした。自治都市は、信長が占領するまでの間の大阪の堺(さかい)だけでした。長崎市民が大声で自慢する「長崎は江戸時代は自治都市だった」というのはウソだからダマされないように。正しくは、長崎の領主は、大村→豊臣→徳川、です。
大阪府堺市資料:商人の自治都市だった堺
以上の図のダウンロード:pdf
史実を書いていない
*時津が大村領だったことを知られたくないのかなぁ?「家来」だった史実はいっさい書かず、「妻の父」とだけ書いています。大村純忠公が開港した史実がかかれていません。
歴史的な事実は、戦国大名の大村純忠(おおむらすみただ)公によって、家来だった長崎甚左衛門(ながさきじんざえもん)の領地をすべて取り上げ、良港を開港したからです。長崎市の原型は大村純忠公によりできました。
司馬遼太郎「街道を行く」より
長崎県も長崎市も、長崎が大村によって開港され、大村純忠によって長崎ができたことが知られたら困るという考えのようで、さまざまな方法でウソの歴史を教育していますから、長崎市や長崎県の出すウソの歴史にだまされないようにしましょう。
ジャングルだった長崎村に港をつくる決定をしたのは大村純忠
長崎を開港したのは。大村純忠だということを、どうしても言われたくないようです。もう一度書きますが、長崎はよその人に支配されていた土地柄なので、コンプレックスがあるのでしょう。だからウソの歴史を堂々と広めています。
大村の名前を消してばかりの長崎歴史文化博物館公式資料
誰がどういう経緯で開港したかは伝えない(大村の名前を消してばかりの)長崎歴史文化博物館公式資料より
長崎の開港は平戸の海から始まっていませんよ。後藤貴明の反乱で横瀬浦が焼き討ちにあったことから始まっていますよ。この点で、長崎歴史文化博物館はウソを流布しています。
ルイス・フロイスが大村領だった西彼杵(にしそのぎ)の横瀬浦に漂着したことはまったくなかったことにして、一切書かずに、意図的に史実を消している長崎歴史文化博物館。
実は、大村領・長崎港が大村純忠によって開港されるまでは、大村領の港は、西彼杵の横瀬浦(よこせうら)でした。この当時の大村領の長崎村はジャングルで、ルイス・フロイスの日本史にも「弱勢の村(町ではない)」と記されています。この事実を、長崎県庁や長崎市は、県民に知られたくないからウソを流布してばかりなのかな?
横瀬浦の位置
武雄の後藤貴明(大村純忠の義理の兄弟)が反乱を起こし、横瀬浦の港を破壊し焼いてしまいました。そこで困った大村純忠公が、それまで人が住んでいなかった長崎村に港を定め開港したのですが、長崎市の歴史家たちは、いつもこのことを隠し、なんでも長崎市が一番だと主張しウソの歴史を押しつけてきます。
再び本に戻ると
この本のことに戻りますが、大村で発生した郡崩れ(こおりくずれ:キリスト教が禁止されていたのに、大村の萱瀬[かやぜ]地区でキリスト教信者が発見された事件)を当時の長崎奉行(長崎出身者ではない)が、どう見ていたのか調べて書かれています。
当時の大村の殿様は、大村高校の前身である集義館(しゅうぎかん)を開校した大村純長(おおむらすみなが)公です。
*長崎奉行の歴史より
長崎文化歴史博物館では、大村藩が長崎港を防衛したことはまったく書かれていませんでしたが、この本にはきちんとかかれています。長崎県と長崎市が出す歴史にだまされないようにしましょう。
*長崎奉行の歴史より
また、福岡藩と大村藩の接点も書かれていました。時津は旧・大村領です。
*長崎奉行の歴史より
興味がありましたら、ご高覧下さい。
なお、長崎奉行には、大村が就任したこともあります。
【在校生向け】織田信長と大村をつなぐルイス・フロイス 3:大村純忠公を暗殺しようとした諫早、そして日本初公開のルイス・フロイス書簡集