*昔の参考書です。現在は絶版(ぜっぱん=out of print)になっていて、入手困難です。
高校の数学はサイエンスへの入り口
さて、高校の数学は中学までの数学と違い、科学(サイエンス)への入口なのです。
文科系の学問は文字を使って考えて解き明かしていく手法ですが、理科系の場合、科学(サイエンス)は数字と数式で考え、解き明かしていくのです。このことは、北海道大学の動画によって説明されています。
2分40秒より
*北海道大学の看板学部である農学部の初代学部長で、第二代総長だったのは、大村の南鷹次郎(みなみたかじろう)先輩です。
書かなければ数学は成績が伸びない
「読むだけ数学」で検索している人がいるようですが、数学を勉強する時は書いて、頭の中にあることを、他人にわかるように表現できなければ、他人は本当に問題が解けたのか評価できません。
以前は、数学の場合、先生方が強制的に勉強法を教えてくれました。数学の場合、その強制が、あとで大きく役立っていたのですが、今は、そうではなくなっているようです。
数学は、すべて約束(法則)で成り立っています。その約束を破ると問題が解けません。数学の約束は、ギリシア時代から現在までに考えられた細かい規則で成り立っていて、その規則は強制的に身につけなければいけないのです。
そして、その約束事は読むだけでは身につきません。書かなければいけないのです。頭で考えたことは書いてアウトプット(output)し、他人にわかるように表現する必要があります。
参考書と勉強法
私の高校時代、文科系も理科系も、たいていの人は青チャートや赤チャートで勉強していましたが、私は、数学が不得意で文科系でしたので、勉強法が書かれ、問題を解くための法則がまとめられていた「鉄則シリーズ」で勉強しました。
参考書は人により、向き不向きがありますが、数学の勉強法は人によらず、みんな同じで、読むのではなく「書く」ことです。
数学が得意だった先輩方の名言
大村高校普通科から東大(東京大学)理科Ⅰ類[工学部]に進学し、今は国立大学教授になって学問の分野で活躍している親戚のおじさんも、「数学は書いて勉強すること」と、言っていましたので、間違いはないと思います。
他に、以前は本町でしたが今は片町にある本屋さん(文光堂)の息子さん(大村高校普通科から九大[九州大学]理学部物理学科)も、私が在校生だったとき、大学生の先輩として教育実習により大村高校を訪問され、その時に「数学や物理は書いて勉強すること」と言っていらっしゃいました。
昔の参考書に書かれていた数学の勉強法
ご存じない方のために、昔の参考書に数学の勉強法が書かれていましたので、貼っておきます。