理科的な頭のトレーニング用として、日本人が考え出したものが2つあります。一つは数独(すうどく)、もう一つは面積迷路(めんせきめいろ)というものです。ご存じでしょうか?
実は、数独はSudokuという英語の固有名詞の単語になるくらい広まっています。
数独 Sudoku
クロスワードパズルが好きな英国では、日本の新聞に囲碁や将棋の「つぎの一手」のように掲載される感じで、「Sudoku」が掲載されています。
わたくしはsudokuは面白くないのでやっていませんが、面積迷路はやっています。面積迷路は英語では The area maze puzzleと訳されています。
日本の本屋で、面積迷路は、小学生の「英才教育」コーナーに本がおいてありますが、中学生、高校生、大学生、大人がやっても、そこそこ頭のトレーニングになります。
面積迷路(めんせきめいろ) The area maze puzzle
わたくしは文科系なのですが、問題を見て、1秒以内で解答がわかるものもありますが、それまで身につけた知識(補助線を引くとか、面積の計算方法でやるとか)で5分くらい考えても答えがでないものもあります。毎日1問、問題をスマホの写真で撮影し、電車の中でスマホを見て、考えます。すぐに答えがでれば、それで終了。
わからない問題は解き方をおぼえて、繰り返しやって、身につけます。1冊終えて、2冊目にうつると、1秒以内で解けるものが増えて、ますます頭が活性化された気持ちです。
好みがあるので、大人にはすすめませんが、理数科や数理探究科に進みたい中学生、普通科から理科系の大学を目指す在校生、あるいは、文科系だけど、理数的な課題解決力を身につけたい人にはすすめます。
本は5冊くらい出ています。わたくしは3冊終了して今4冊目。四則の演算(+-×÷)が身につき、面積の計算ができるようになったら小学生でもできます。
もともと理科系、文科系という概念は日本人が明治時代に考案したものです。日本の統治が及んだ台湾、朝鮮半島では、日本の概念が有効ですが、世界的なものではありません。
*数学が嫌いで文系のまま大学に入り、その後勉強法がわかり、数学が得意になり理系に転じた人の体験本
翻訳された文章がオジサンくさいですが、著者は、女性です。
*本の表紙
ところで、問題が解決しない場合、専門分野で習得したことではなく、まったく、関係ないアプローチが有効になる場合があります。
その場合、理科系の人は、それまで身につけた文科系の知識で、文科系の人はそれまで身につけた理科系の知識で問題を解決することになります。
以前は、進路の最終的な選択は高校2年の秋でした。
ずっと、6才から17才まで、普通高校に進学した場合、理科系も文科系も同じカリキュラムで学習してました。つまり、文化的な知識・教養も、理科的な技術・教養も、ほとんど同じように、習得していたのです。
したがって、その後、文科系の人が理科的な仕事に進んでも、ある程度こなせたり、理科系の人が文科系の仕事に進んでもこなせていました。
今は、14才で進路の選択をしなければならない状況です。と同時に、高校で理数科とか数理探究科というものに進学した場合、文化的な教養・知識がまったく身につかないまま、その後の人生を送らなければならなくなっているので、少し大変です。