セーラーから筆圧を吸収するボールペンが発売されました。ドイツのメーカーだと1万円くらいしそうですが、日本のセーラー社なので、324円です。セーラー G-FREEボールペン。
しくみ
セーラー社ホームページより
ペン軸内上部にスプリング機構を内蔵。これにより筆圧がかかるとレフィールが上下し、スプリングが過剰な筆圧を吸収します。またノック部を回すことでスプリングが調節され、自分の好みに合った弾力設定が可能です。
動画:仕組みを解説
クルマのサスペンションのバネが衝撃を吸収するように、G-FREEボールペンにはサスペンションが装備され、筆圧を吸収するのです。だから、長時間筆記の場合でも、力がバネに吸収され、筆記時の負担が軽減される優れものです。
残念ながら、セーラー社はマーケティングとアピールが下手くそで、このすぐれたボールペンの特長を伝えきれていません。良い商品であっても、相手にわかるように訴えかけていかないと、なかなか認知度が上がりません。
問題点
書きやすいのですが、ただ、インクが0.7ミリしかありません。細書きをしている人の場合、セーラー社からはインクが発売されていないので、残念なのです。
解決方法
そこで、どうしようかと思っている人へ。実は、三菱のジェットストリームインク(0.5ミリ、0.38ミリ)が、少し工夫するだけで、使用できます。簡単な改造方法を書きます。改造は自己責任でお願いします。
用意するもの
1.セーラー G-FREE本体
2.三菱ジェットストリームインク あなたが気に入っているもの。私は0.38ミリ
3.セロテープ
能書き
簡単です。セロテープをインクに巻くだけ。
1.ジェットストリームインクと、セーラーG-Freeインクは長さも直径もほぼ同じです。
2.違うのは、セーラーG-Freeインクには、インクの下の部分に突起(とっき)があります。
3.三菱ジェットストリームには突起がないため、セロテープで突起を作成します(と言ってもセロテープを巻くだけです)。
改造方法
1.セーラーG-Freeと三菱ジェットストリームを並べてみます
上:セーラーG-FREEインク
下:三菱ジェットストリームインク
2.セロテープを5センチくらいの長さに切ります
3.三菱ジェットストリームインクに、セロテープを巻く。セーラーG-Freeインク突起下の部分に合わせて巻きます
これだけで、筆圧を吸収する0.7ミリG-Freeボールペンが、0.38ミリの細書きになります。
インクは、0.7ミリでは太いと感じる人は、ジェットストリーム0.38ミリ。ぺんてるのビクーニャの0.5ミリもありますが、ビクーニャの場合、芯の長さが長いので、芯をカットする手間が増えます。ジェットストリームとビクーニャの違いはそれだけ。
このボールペンは、筆圧吸収を調整できるので、自分の筆圧に合わせた書き方ができるものです。長時間筆記や筆圧が高い人には非常に良く出来ていると思います。
平成28(2016)年1月18日追加 新製品