*写真:このふざけた感じがなかなかいいですよ。「民衆を導くパティシエの兄貴」といったところでしょうか?
:原画はフランスのドラクロワ作「民衆を導く自由の女神」(フランス革命、1789年)だと思います。
質問)よい食材があり、機能的な調理器具があり、腕の立つ料理人がいて、おいしい料理ができても、何かが足りません。何だかわかりますか?
答)それは、できあがった料理を、味と共に引き立てる食器が必要なのです。
さらに、洗練されたよい食器が誕生するためには、食器を製造する原材料、食器を企画・製作する職人、職人が生み出した製品が取引できる市場(しじょう=マーケット)。
そして、よい食器かどうか判定し、良い物にお金を支払うことができる顧客が必要ではないかと思います。文化とは、このような条件が整った場合に、洗練されて高みに向かうものだと思います・
ところで、長崎県が植え付ける価値感だと、人口が多い都会が良くて、人口が少ないところはダメだと見下すものでした。あなたも、その価値観に染められてしまったのでは?
その価値観がまったくあてはまらないエリアがあります。
いままで知らなかったのですが、岐阜県の美濃(みの)と呼ばれる地域が、そうなっています。岐阜県の美濃エリアは、文化的に洗練されているのです。
さて、陶器のことを、有田物とか伊万里物、そして波佐見物と言わず、なぜ瀬戸物というのでしょうか?瀬戸というから、瀬戸内海の近くなのでしょうか?
瀬戸は愛知県にあり、江戸時代、尾張(愛知県)の徳川が、陶磁器の量産に成功。そして、全国での販売にも成功。そのため、陶磁器のこと「瀬戸物」というようになったそうです。ベトナムでバイクのことをホンダとかヤマハというようなイメージでしょうか?なお、現在は、日本の陶磁器の6割が美濃エリアで製造されています。
いくつもの条件が整い、かつ、治安が良く、交通が便利で、知的な刺激があるところで、文化は生まれるのではないかと思います。
その文化の一つとしてスウィーツ(甘味処)というものがあります。岐阜県にあるシェシバタというお店に行ってきたので写真を貼っておきました。
シェシバタ
美濃セラミックパーク:建物の設計は磯崎 新(いそざきあらた)氏
ポストモダン建築を牽引(けんいん)した世界的建築家・磯崎 新(いそざきあらた)氏は大分県出身。
*九州にある磯崎 新(いそざきあらた)氏の作品