*大村史談五十二号より(平成13年/2001年)
写真は、国道34号線の琴浦橋です。
昭和10年(1935年)、今から81年前に撮影されました。現在の、auがある場所から市役所方面です。この当時はアスファルトの技術がありませんでしたから、木造の橋だったんですね。
では、現在と比較してみましょう。
国道34号線は、第二次大戦中の昭和20年に開通しました。昭和10年ころ、日本は不況で失業者があふれていました。国は失業者対策を実施し、各地で道路工事がおこなわれました。
大村では、国の失業者対策の第一期工事が、玖島崎から下波止(しもはと)海岸の埋め立て工事でした。玖島崎(今は市役所)を背景に、ステッキを持っているのが当時の大村町の町長です(大村市の市制施行前は、東彼杵[ひがしそのぎ]郡大村町でした)。
今から昔をふりかえると、ずいぶん変貌(へんぼう)していることがわかると思います。