大村高校と湯川秀樹博士には二つのつながりがあります。
1.湯川秀樹博士のお父様は京大の小川琢治(おがわ たくじ)教授
戦前、視学官(しがくかん)という制度があり、文部省から指示を受け、大学教授が、旧制中学の学事視察や教員の監督をおこないました。
大村高校とのつながりは、小川琢治 京大教授が、視学官として、大村高校の前身である旧制大村中学を訪問されたこと。このことは、大村高校百年史および、野口山荘随筆に書かれています。
野口山荘随筆に関して
2.日本の物理学
日本の物理学の系譜は、
長岡半太郎 - 仁科芳雄 - 湯川秀樹、朝永振一郎
となっています。長岡半太郎 先輩の弟子が仁科芳雄博士、その弟子が、共にノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹 博士、朝永振一郎 博士となっています。
長岡半太郎 先輩と朝永振一郎博士のお父様である朝永三十郎 先輩は、大村の出身です。
3.本の紹介
書籍名「湯川秀樹エッセイ集 科学を生きる」
この本では、中学生や高校生が、「数学を勉強しても、社会に出て役立たない」という質問をした場合、物理学者としての答えが書かれています。また、情報の扱い方も書かれています。驚くことは、情報の扱い方は昭和37年(1962)に、すでに、50年以上未来の、現在の状況が書いてあることです。
他に、湯川秀樹博士により、朝永振一郎博士、仁科芳雄博士、そして長岡半太郎先輩とのつながりが書かれている本です。