(写真:ここも東京。御岳山[みたけやま])
大村高校生が、将来に対して恵まれているってほんとうですか?どこが?
それは、アウトドアスポーツの基本が身につくこと。
知られてはいないけれど、アウトドアスポーツの基本が高校時代に身につけられるのは、長崎県内で唯一、大村高校だけではないか?ということ。
えっ?
大人になって、アウトドアスポーツをやろうとしても、なかなか始めるきっかけがないことが多いんです。
でも、大村高校では、アウトドアの基本が自然と身につき、その後、アウトドアスポーツを始めるための、きっかけもチャンスも、在学中に用意されているんですよ。
大半の生徒(生徒だった卒業生)は、気がついていない(気がつかなかった)だけではないでしょうか?
なぜか、私は大学時代、登山部に入部しました。
なぜ登山部を選択したのかといえば、大村高校時代に、全校登山で、多良岳、普賢岳(大噴火前)などに登った経験があったからなのです。基礎体力は、高1高2で必参加の、全校マラソン大会で(マラソン大会前は、練習をすることによって)身についていたんじゃないか?と思うのです。
ほか、全国的に流行が始まったサイクリングは、大村高校への自転車通学で身につくんです。カヌーは、ボート部へ入部すれば、足がかりとなるでしょう。
調べてみるとわかります。実は、山岳部とボート部があり、自転車通学できる高校は、長崎県内では大村高校だけなんですよ。在校生も卒業生も、あまりにも当たり前すぎて、大村高校の良さ、気がついていないんじゃないですか?
大学生となり、東京に出て知ったのですが、全国には、登山も、マラソン大会もなく、自転車通学できない高校が多数存在しているんです。
たとえば、長崎市内の高校は自転車通学が禁止されています。ですから、サイクリングの楽しみを知らないまま、きっかけがつかめないまま、大学生となり、社会人になってゆく可能性が高くなるのです。
さて、大村市には街があり、983メートルの多良岳(たらだけ)があり、山頂近くには金泉寺山小屋があります。
同じように、大都会の東京には、本格的な2017メートルの雲取山(くもとりやま)があり、雲取山荘という山小屋があります(200人収容の立派な山小屋)。
*九州で最も高い山は鹿児島県・屋久島の宮之浦岳(みやのうらだけ)1936メートル。東京の雲取山(2017m)のほうが高い。
ただ、大村の多良岳と違い、突然、東京の雲取山に日帰り登山するのは、まず不可能です。雲取山は、通常一泊二日の山だから。準備が必要なのです。
九州の山と違うのは、東京の山は熊が出ることです。だから、熊よけの鈴が必要です。また、九州と違い、関東の山は4月上旬でもアイゼンが必要です。
ところで、なぜ、登山者が増加しているのでしょう?それは、装備が軽くなったからではないでしょうか。素材が、新技術による新開発で軽くなり、結果的に軽装備が可能となったことによることが大きいと思います。
そこで、米国発のウルトラライトの発想。
英語
英語版は、重さがキログラムではないので、度量衡(どりょうこう)コンバータで置き換え(1オンスは何グラムか)て読んだほうがいいです。
オンスとグラムのことはこちら
ウルトラライト、つまり苦行ではない軽い装備での登山で、疲れにくくなる。だから、余裕もでてくる。
*写真は、東京にあるケーブルカーで御嶽山(みたけやま)。
*東京都に登山のケーブルカーがあることは、あまり知られていません。御岳(みたけ)登山鉄道はこちら。
最後に。
高校時代に勉強だけで、帰宅部の人は、大人になって話題がないつまらない人になりがちではないか、と思います。「俺は勉強ができた、すごかったろう」では、つまらないと思いますよ。
なぜなら、勉強以外に何をやってきたかで、人間力が、その後、発揮されるのですから。
だから、在校生は、大村高校が与えてくれるチャンス(実は他校にはない)を生かしたほうがいいと思います。
続く
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