鶴間先生の本:あなたは読みましたか?軽いものなら岩波新書「人間 始皇帝」。
私は上記の5冊のほか、鶴間先生の博士論文である「秦帝国の形成と地域」という本も読みました。
鶴間先生のお話
始皇帝なんて2000年以上も昔の話なのですが、実は、平成14年/2002年6月、紀元前222年(始皇帝25年)〜紀元前208年(二世皇帝2年/二世皇帝は宦官[かんがん]の趙高[ちょうこう]に暗殺された)の役人の日記+日報である行政文書の木簡(もっかん)+竹簡(ちっかん)が、そのままの形で3万6千枚も、中国・湖南省の里耶(りや)鎮という場所で出土していて、当時のことが正確にわかりはじめました。
漢文を高校でまじめに学習した日本人ならば、それほど苦労せず読めるのです。現在のスマホやPCには明朝体というフォントがありますが、当時の秦朝体のフォント=篆書(てんしょ)から隷書(れいしょ)、を理解すれば、漢文の読方である程度は読めるようです。
篆書(てんしょ)や隷書(れいしょ)は書道の先生に聞けばわかると思いますし、現在も書道の先生は秦の時代の公式フォントである秦朝体(篆書や隷書)を書くことができると思います。
里耶(りや)の秦(しん)簡
中華人民共和国:湖南省 湘西トゥチャ族ミャオ族自治州 竜山県 里耶(りや)鎮
湿度が高く雨が多い日本と違い、乾燥した気候なので、墨で文書が書かれた木(木簡)も竹(竹簡)も腐らずに残ったようです。始皇帝が、地方巡行した時に、文書を残した地方の役人が、初めて本物の始皇帝を観た感動なども書かれているようです。紙なら残っていなかったでしょう。
詳しくは、鶴間先生の本をご一読ください。