*写真:つばめグリルにて(ドイツのハンブルグ出身者が、アメリカで始めたのがハンバーグ。ドイツ語のハンブルグHamburg、英語読みするとハンバーグ。そしてハンブルグ出身という意味がハンバーガー)。
**ハンブルグの位置
さて、日本語は、文字が大陸から流入する以前の古代から存在していました。普通の、一般の人が「詠み人知らず」という無名のままで、万葉集に掲載される和歌を詠(よ)み、現在に残しました。
万葉集は、天皇から名もなき一般の人が詠んだ4500首の歌が残っています。ほかの国には、このような文学作品はありません。庶民が自然に文学に親しんでいたという意味で貴重な作品なのです。
ところで、英語は15世紀までありませんでした。
この当時のことはアニメ「ヴィンランド・サガ」に描かれています。
*予告編:
第1シーズン
第2シーズン
イングランドは、デーン人、ノルマン人、フランス人から侵略されていて、イングランドで初めて英語による文学作品が登場するのは日本の万葉集(7世紀ころ)より700年ほど遅れ、日本では室町時代(1336年 – 1573年)にあたる1476年チョーサ(男性の名前)によるカンタベリー物語からです。
それまでは、イングランドの公用語はフランス語でした。役所で仕事をするにはフランス語が必要でした。裁判もフランス語で実施されていました。公的な記録もすべてフランス語でした。当時のヨーロッパの第一言語はフランス語でしたから。それから、教会ではラテン語(古代ローマ帝国の言葉)が用いられていました。
ラテン語で書かれた知識を教会が独占していました。庶民がラテン語を理解できないため、教会が「ラテン語で聖書にこう書かれている」とウソを教えていました。そこで、14世紀にウィクリフという人物が、イングランドの話し言葉で聖書を読む権利を主張します。
自然に親しみ、普通に言葉が存在していた日本とは違い、英語は最初から戦い勝ち取る言葉でした。
これらの一連のことは、「英語の冒険」という本に書かれています。
この本では、各国のことばが、経済的価値に置き換えられていますが、日本語やドイツ語のほうが中国語より経済的価値が高いことばということが書かれています。
さだかではありませんが、高校レベルだと英語の先生は、英語の歴史など知らないまま教えている方がほとんどではないでしょうか?
実は、生徒が読んでおけば、高校英語教師の英語成立に関しての知識レベルなど簡単に超えることができると思います。
なお、地理・世界史・日本史の知識がなければ理解できない部分がありますので、そちらの知識も身につけておいたほうが良いでしょう。
文庫版:英語の冒険
それから、「英語の冒険」は、放送大学によって講座が設定されていて、全国で講義を聴くことが可能でした。
放送大学「英語の冒険」全15回でした。シラバス: