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奈良国立博物館で年1回開催の正倉院展、入場は予約制。今回は「事前レクチャー付き入場券」にしました。入場前に、研究員の方から、見どころのレクチャーがあるものです。

レクチャー:私が参加したレクチャーの講師はこの方でした
1300年前の宝物が収められ、そのまま保存され、現在に残った正倉院の宝物。聖武天皇(701年〜756年)が愛用していた品々で、光明皇后が奉献されたものです。
正倉院展の見どころ1
イランやインド、東南アジア、唐から伝わったものですが、他のすべての国では失われたものばかりです。他国では、王朝が変わると、前王朝のものは焼かれてしまい、残りません。
見どころ2
日本は王朝の交代はなかったこと、正倉院などはアメリカ軍の空爆を受けていなかったことなどから、古く貴重なものが日本にだけ残りました。
正倉院より引用
8世紀の中頃、奈良時代の天平勝宝八歳(756)6月21日、聖武天皇の七七忌の忌日にあたり、光明皇后は天皇の御冥福を祈念して、御遺愛品など六百数十点と薬物六十種を東大寺の本尊盧舎那仏(大仏)に奉献されました。皇后の奉献は前後五回におよび、その品々は同寺の正倉(現在の正倉院宝庫)に収蔵して、永く保存されることとなりました。これが正倉院宝物の起りです。
奈良国立博物館のカフェ(ハーフタイム)で
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信じられないかもしれませんが、この正倉院の聖武天皇の時代に、大村はありました。条里制の遺構(いこう)が、現在も大村市立郡(こおり)中学周辺に残っています。長崎や佐世保は、この当時は人が住めないジャングルでした。長崎市や佐世保市は歴史がない土地柄なのです。そこが大村+東彼杵(ひがしそのぎ)とは違います。
今年の正倉院展では、奈良の大仏開眼時に使用された(752年、大仏様の目に墨で目を描き入れた)時の筆が出典されていました。他に1300年前の布や染料が廃れていないのです。正倉院での保存状態(高床式倉庫+頑丈な櫃)が良かったのです。
奈良の大仏
他、織田信長が切り取った蘭奢待(ランジャタイ)も出展されていました・「伝説の香木」などと言われていますが、伝説ではなく、現物を見ることができました。
蘭奢待とは?
