*アメリカ合衆国国務省のHPより:この発表が重要(日本語訳はこのページ下段にありますので心配なく)
North Korea launched yet another intermediate range ballistic missile. The United States has spoken enough about North Korea. We have no further comment.
実は、英語は得意科目ではありませんでした。高校時代に英語の成績が悪かったのですが、浪人中に予備校でよい先生に出会い、外国語の勉強のやりかたを習得させていただきました。
おかげで、成績が伸びて、東京の大学に合格。そのまま終わりにしないで、大学時代も、就職しても、実力が落ちない程度に学習を続けました。大半の人は、大学合格と同時に学習をやめたようですが。
そのうち、社会でも会社でも英語が必要な時代になりました。ある程度、学習を続けていたおかげで、日本の新聞社やTV局がウソの報道をしていることが、英語のおかげで、少し見抜けるようになってきたのです。
日本の新聞TVがウソを配信しているとわかったきっかけは、平成23年(2011年)3月11日の東北大震災の報道です。英語で報道されていることと、日本の新聞社(特に朝日・毎日)の報道内容が違うことで気がつきました。
アメリカ国務省の発表、読売と産経
さて、読売のニュース情報源、今回は、アメリカ国務省のHPです。つまり、読売の記者は、アメリカ政府関係者にインタビューしたのではなく、単に、アメリカ国務省がHPで発表する声明を見て、記事を書いただけのように見えるのです。
つまり、アメリカに滞在している記者ではなくても、ネットに接続できて少し英語が読める人なら、誰でも見つけることができるニュースソースなのです。新聞の価値が低下している一つの証明です。読売と産経を比較して、読売新聞がダメな新聞になってきたことを証明してみます。
ニュースの出所はアメリカ国務省のホームページ
まず、アメリカ国務省が4月4日(アメリカ東部時間、日本との時差=マイナス13時間)HPで発表した北朝鮮ミサイル発射に関して、レックス・ティラーソン国務長官の声明:
原文:
North Korea launched yet another intermediate range ballistic missile. The United States has spoken enough about North Korea. We have no further comment.
日本語訳:
読売「米国は北朝鮮(の核・ミサイル問題)について十分発言してきた。我々はさらなるコメントはない」
産経「北朝鮮がまた新たに中距離弾道ミサイルを発射した。米国はこれまで北朝鮮に関して十分に発言してきており、これ以上、コメントすることはない」
*アメリカ国務省HP
読売が、世界中、どこでもネットでアクセスできるアメリカ国務省の発表からどのような記事を書いたのか、原文およびロイター、そして産経と比較してみましょう。
ロイターにアメリカ国務省の声明が発表された
ロイターより
EDTというのはアメリカ東部時間で、日本時間(JST)との時差=マイナス13時間
米国東部時間 4月05日の朝8時14分=日本時間 4月04日 夜9時14分
Wed Apr 5, 2017 | 8:14am EDT
North Korea test-fires missile into sea ahead of Trump-Xi summit
おそらく、読売の記者は、最初はロイター配信の記事を読み、アメリカ国務省のHPにアクセスしたのではないかと推測されます。別にアメリカの首都ワシントンに滞在していなくても書ける記事なのです。産経はきちんとロイターからの配信と表明しています。
読売の記事
読売の記者はアメリカから得意そうに配信している記事のように見えますが、読売の記者はアメリカ政府当局者に取材して書いた記事ではないのです。おそらくロイター、そしてアメリカ国務省のホームページを見て書いた記事です。しかも読売の日本語訳は一部をカットしていますから、最近は、残念ながら、読売も朝日・毎日と同様に信用できない新聞となりました。
原文:North Korea launched yet another intermediate range ballistic missile. The United States has spoken enough about North Korea. We have no further comment.
読売訳:「米国は北朝鮮(の核・ミサイル問題)について十分発言してきた。我々はさらなるコメントはない」
読売はワシントンから特別なニュースのように配信されていますが、取材したものでなく、ロイターかアメリカ国務省ホームページの受け売りなのでは?記者がワシントンから取材して配信したように見せていますが、事実は違うと思われます。
読売の配信は、ロイターが記事を配信して11時間39分後です。省略から見て、やっぱりロイターを見て書いた記事ではないのでしょうか?
米国務長官「コメントない」…行動で北に対処か
2017年04月05日 10時53分
【ワシントン=大木聖馬】
北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、ティラーソン米国務長官は「米国は北朝鮮(の核・ミサイル問題)について十分発言してきた。我々はさらなるコメントはない」との声明を発表した。北朝鮮の相次ぐミサイル発射などの挑発行為に対して、言葉による非難にとどまらず、今後は実際の行動で北朝鮮に対処していく意思を示したものとみられる。
産経の記事
産経は、記者はワシントンからと書かれているものの、ロイターからの配信であるときちんと書かれています。国務省発表の原文をきちんと訳していますから。読売のように読者をだますようなことをしていません。
原文:North Korea launched yet another intermediate range ballistic missile. The United States has spoken enough about North Korea. We have no further comment.
産経訳:「北朝鮮がまた新たに中距離弾道ミサイルを発射した。米国はこれまで北朝鮮に関して十分に発言してきており、これ以上、コメントすることはない」
産経はロイター配信後16時間21分後ですが、ロイター配信と表明していますから読売とは報道姿勢が違うようです。
2017.4.5 13:35
ミサイル発射 米国務長官が北に強い不快感 「言うことは言ってきた。もうコメントはない」【ワシントン=加納宏幸】ティラーソン米国務長官は4日夜(日本時間5日朝)、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、「北朝鮮がまた新たに中距離弾道ミサイルを発射した。米国はこれまで北朝鮮に関して十分に発言してきており、これ以上、コメントすることはない」とする声明を発表した。
米政府は北朝鮮による核実験やミサイル発射のたびに国連安全保障理事会決議に反するとして非難声明を発表してきた。今回の声明は、北朝鮮の挑発行為を止まらないことを踏まえ、米政府として強い不快感を表明し、対話に応じる考えはないと強調する狙いとみられる。
結論
あなたも、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日経新聞、共同通信が報道するウソニュース(Fake News)、少し気がつきましたか?事実を報道しないことで、でっちあげでニュースを配信する手口です。