中国が世界の覇権(はけん)を握った場合、地球全体の文明が衰退することが、それぞれ少し歴史の知識がある人なら、なんとなくわかっているのではないでしょうか?
考えてみて下さい。ローマ帝国があと100年続けば、蒸気機関が生まれ内燃機関となり、現在は、今より1000年くらいは先の未来になっていたでしょう。
しかし、そうはなりませんでした。
ゲルマン民族の侵入でローマ帝国は滅び、その後、1000年間、ルネッサンスが始まるまで文明がストップします。
ローマ帝国時代より、遅れたまま、1000年間も進化が止まりました。物理、化学、生物、地学、医学、天文学、文学、法学、歴史学、そして建築など、すべての文明が止まりました。ローマ帝国のレベルに戻るのに1000年かかっています。
一度文明が滅びると、もとに戻るのに1000年以上かかるのです。
さて、中国の文明は、自ら考え、革新をおこし、新しいものに挑戦していくものではありません。
支那の文化を押しつけるか(西遊記、漢字)、他の国の人が発見したものを、根本の原理は捨ててしまい、まねして劣化コピーすることが基本です。しかも、倫理観がありません。欲望だけ。
王朝が滅亡するたびに、技術者や学者は殺され、焚書(ふんしょ=本を焼く)が行われました。王朝の交代のたびに、ゼロからリセットされるのが中華文明のルールです。中華人民共和国も、文化大革命(1966年から1977年まで)で、有能な学者・技術者のほとんどが殺されてしまいました。
*文化大革命とは?
つまり、技術や文化の伝承がないのが、中華世界の特徴です。したがって、他の国の人が発見したものを、根本の原理は捨ててしまい、まねして劣化コピーすることが基本となっているのです。
中国の最新アニメ(2015/11/8発表)、やっぱり西遊記です。最新作も、支那(しな)の枠から出られない思考法のようですし。
だから、中国に覇権を握らせると、新しいものが生まれず、地球全体の文明が衰退してゆくことに、気がついた人が本を出しました。
その中国が世界制覇を目指しているようです。
*ベストセラー1位になっている中国の戦略本「チャイナ2049」の紹介です。
目次より
序 章 希望的観測
第1章 中国の夢
第2章 争う国々
第3章 アプローチしたのは中国
第4章 ミスター・ホワイトとミズ・グリーン
第5章 アメリカという巨大な悪魔
第6章 中国のメッセージポリス
第7章 シャショウジィエン
第8章 資本主義者の欺瞞
第9章 2049年の中国の世界秩序
第10章 威嚇射撃
第11章 戦国としてのアメリカ解説 ピルズベリー博士の警告を日本はどう受け止めるべきか 森本敏(元防衛大臣)
実際、中国の文明で、現在、地球に役立っているものは、ないのでは?
漢字の発明を中国人は主張しますが、漢字は、台湾と日本以外に広がっていません。ベトナムも韓国朝鮮も、漢字は捨ててしまいました。
また、「明(みん)時代の鄭和(ていわ)の南海遠征で、支那からも冒険者が出たではないか」と、おっしゃるかもしれませんが、鄭和はトルコ民族でイスラム教徒でした。支那の漢民族ではありませんでした。
ほか、中国人自身も、決められたワクから出ようとしないで(最新作のアニメが「西遊記」という例)、新しいものにチャレンジしてゆく精神がないようです。中華民族は未知の世界への冒険をしません。中国から科学でノーベル賞が1名出ましたが、結局、古代の人が発見した漢方薬の焼き直しのようでした。
*地政学 戦略学博士 奥山先生の動画より
●China2049で、何がわかるのか?
・米中関係の真実
日本には、「米中が組んで日本をつぶす」という「陰謀論」があります。この本を読むと、米中関係の実際がわかります。
確かに、米中は、裏で強固につながっていました。・中国が支配する世界とは?
ピルズベリーさんは、「アメリカは敗者になろうとしている」と断言しています。アメリカが決定的に没落し、かわって中国が覇権をとれば、どんな世界になるのでしょうか?ピルズベリーさんは、「中国が支配する暗黒の世界像」を予言します。・アメリカが中国を打倒する方法
これ、日本のリーダーも必読でしょう。長くなりましたが、「ダイヤモンド・オンライン」さんで、「China2049」さらに詳細に解説しています。仰天情報も山盛りですので、必ずご一読ください。
そして、大げさでなく「歴史的」といえるこの本も是非ご一読ください。
1万冊本を読むより、これを一冊読んだほうが、世界の実像が理解できるようになります。
中国が世界制覇した場合、世界的なインターネットの検閲、公害や武器の拡散、民主主義や言論の自由に対する弾圧が世界規模で進むことがわかっています。
この場合、地球の文明は衰退していきます。したがって、中国が世界制覇できないように、一致団結して、対処しなければならないと思います。