金沢市に大村高校旧校舎に似た建物が残っています。
金沢市は人口約46万人。九州で言えば、大分市、長崎市、宮崎市と同程度の都市。
ただ、江戸時代加賀百万石(福岡の黒田は52万石、熊本の細川は54万石)で、全国一の大藩だった余裕と、加賀の前田家が代々文化に力を入れてきたことがあり、九州の大分市・長崎市・宮崎市とはまったく違う厚みと懐(ふところ)の深さがある都市です。
人口が40万なのに、札幌市や台湾の台北市のような200万都市のような町作りがしてあります。福岡市や川崎市(両市共に人口140万)より、金沢市のほうが、大きな都市に感じられる不思議さ。
それから、金沢市は第二次大戦で、アメリカ軍の爆撃を受けていないので、古い建物が残っています。戦争で福岡市、川崎市、そして長崎市が完全に失ってしまったものが、金沢市にある感覚。古いものを残しながら、金沢21世紀美術館のような先端のものがある不思議さ。
さて、その金沢に、大村高校旧校舎に似た建物が残っています。
建物の名は、旧石川県庁(現、しいのき迎賓館)。
この建物の1Fには、東京六本木(駅は乃木坂)の国立新美術館にあるフランス料理のポール・ボキューズがあります。これだけで、この建物がどういうグレードか、わかる人にはわかると思います。
大村高校旧校舎時代を過ごした人には、とても親しみを感じられるつくりで、玄関、階段、廊下の雰囲気など、高校時代に戻ったような感覚を取り戻せるかもしれません。