訳:安倍晋三首相と会うことができて非常に光栄です。エストニアと日本は非常に似ており、私たちは同じ価値観を共有し、共通の利益を持っています(likeminded=like mindedのミススペル)。タリン(エストニアの首都)において、NATO(北大西洋条約機構:対ロシア軍事同盟)のパートナーとして日本を歓迎します!
エストニアは人口130万人の国。福岡市が人口150万人、川崎市が人口140万人なので、人口はほぼ同じ。
エストニアの位置:
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安倍首相のエストニア訪問の意味:首相官邸HPより
エストニア、ラトビア、リトアニア、ブルガリア、セルビア及びルーマニア訪問、並びに日韓合意についての会見
平成30年1月12日、安倍総理は、総理大臣官邸で会見を行いました。
総理は、エストニア、ラトビア、リトアニア、ブルガリア、セルビア及びルーマニア訪問、並びに日韓合意について、次のように述べました。
「今回訪問する6か国は、日本の総理大臣が初めて訪問する国々となります。日本外交の幅を広げていくことになると思っています。
首脳会談においては、北朝鮮の問題など国際社会が直面している喫緊の課題について連携を確認していきたいと思っています。
また、今回の訪問には30社を超える経済ミッションの皆さんに同行してもらっています。それぞれの国々との経済関係を具体的に進展させていきたいと思います。
また、日韓合意については、日韓合意は国と国との約束です。これを守ることは国際的かつ普遍的な原則であります。韓国側が一方的に更なる措置を求めることはですね、そういうことは全く受け入れることはできません。日本側は約束したことは全て誠意をもって実行しています。韓国側にも実行するよう強く求め続けていきたいと思っています。」
動画
【Facebook更新】エストニアは、世界屈指のIT先進国。新たなビジネスがどんどん生まれています。今回、日本の総理大臣として初の訪問となりましたが、これを機に、経済的なつながりを深めていきたいと思います。https://t.co/kwGpOSuami@ratasjuri @estoniangovt pic.twitter.com/rSfijRLY53
— 首相官邸 (@kantei) 2018年1月12日
安倍首相が外遊するもう一つの意味:別の見方
祖国創生より
首相は各国首脳との会談で2国間関係の強化を図るほか、北朝鮮の核・ミサイル問題を説明、エストニア以外の5カ国が北朝鮮と外交関係があることを踏まえ、国際社会の圧力強化につなげる方針とされる。
中略
図式的に単純化すると、イランが北朝鮮に石油を輸出、北朝鮮が決済手段としてミサイル等を輸出、それを二国間決裁することが制限されているとみれば、北朝鮮は制裁逃れの手段として、今回安倍首相が訪問する、これら数か国をまたぐ、多国間貿易決済手法を駆使しているものと推定される。
そう考えると、安保理で更なる北朝鮮制裁を行ない、実効性を高めるべく、今回の東欧訪問は準備され、石油取引におけるドル決済を維持すべく、安倍首相は、30社に及ぶ日本の民間企業関係者を随行させたようだ。
どういうことかというと、今回の首相訪問によって、各国が日本企業との貿易拡大することを通じて、各国が潤沢にドルを手にすることが可能となり、敢えて国連制裁破りの取引に係わる必要はなくなる可能性があるのだ。
すなわち、石油貿易におけるドル決済を維持したいアメリカは、安倍首相にアメリカ国務長官職務を委任したと解釈しうるし、安倍首相はアメリカが望んでいるであろうドル通貨防衛を行ない、見返りに、日本の未整備な自国の防衛力を在日米軍に託しているとみれば、日米は安全保障外交的に相互補完状態に入ったことを意味する。
そして、今回の訪問を通じて、北朝鮮の多国間貿易決済システムを消滅させ、北朝鮮の体制崩壊に繋がれば、拉致被害者の帰還が予想される。
すなわち、今回の東欧歴訪は「米朝開戦を避けるための最後の手段としての位置づけ」という見方もできるのである。