第二次大戦時、航続距離が2,000kmを超える単発戦闘機を開発した国は日本、米国、ソ連だけです。ドイツは拠点防衛型なので航続距離は短かったのです。
さて、航空自衛隊の新型C2輸送機の特徴は航続距離(航続距離6,500キロ)のほか、P1(航続距離8,000キロ)と同様フライ・バイ・ワイヤが採用されていることだと思います。
川崎重工業(7012)は5月17日、航空自衛隊が導入を予定している次期輸送機C-2の量産初号機(機体番号68-1203)が初飛行に成功したと発表した。
C-2の量産初号機は17日午前11時28分、航空自衛隊岐阜基地を離陸。約3時間飛行後、同基地へ着陸した。
C-2は現行の輸送機C-1の後継機で、全長43.9メートル、全幅44.4メートル、全高14.2メートルで、最大積載量はC-1の約3.8倍となる約30トンを計画。航続距離は12トン搭載時で約6500キロとなる見通し。エンジンは米GE製CF6-80C2を2基搭載し、スラストリバーサーを用いた自力後進にも対応する。
コックピットにはヘッドアップディスプレー(HUD)を装備し、フライバイワイヤによる操縦システムを採用した。
川崎重工は2011年度に量産初回契約を受注。量産機の設計や製造を進めてきた。初号機納入は2016年度内を予定している。
2001年度から同時開発を進めている海上自衛隊の固定翼哨戒機P-1は、2012年9月25日に量産初号機(機体番号5503)が初飛行に成功し、2013年3月26日に防衛省へ納入している。