写真:産経新聞より
ノーベル物理学賞、受賞おめでとうございます。日本人として誇りに思います。
受賞された梶田 隆章(かじた たかあき)博士は、東大卒ではないところがポイントです。マスコミは今のところ報道していませんが、埼玉大学(国立)出身です。
梶田 隆章(かじた たかあき、1959年3月9日[1] – )は、日本の物理学者、天文学者である。
東京大学宇宙線研究所教授。同研究所附属宇宙ニュートリノ観測情報融合センター長。
埼玉県出身。専門はニュートリノ研究。2015年ノーベル物理学賞受賞者。1981年 – 埼玉大学理学部物理学科卒業
1983年 – 東京大学大学院理学系研究科博士前期課程修了
1986年 – 東京大学大学院理学系研究科博士後期課程修了。
「Search for nucleon decays into anti-neutrino plus mesons
(反ニュートリノと中間子への核子崩壊の探索)」で理学博士(東京大学、1986年)。1986年 – 東京大学理学部助手
1988年 – 東京大学宇宙線研究所助手
1992年 – 東京大学宇宙線研究所助教授
1999年 – 東京大学宇宙線研究所教授
2008年 – 東京大学宇宙線研究所長
昨日の大村博士が山梨大学、東京理科大学というように、ノーベル賞は、受験勉強で良い成績を取るのとは、また別の能力が必要とされています。お二人ともに、スポーツ愛好者で、大村博士がスキーで国体選手、梶田博士が弓道をされています。
勉強だけではダメで、やはり、大村高校の校是のように、両道不岐(りょうどうふき)が重要なことがわかると思います。
産経新聞より引用
埼玉の農家の生まれ 弓道打ち込み、理数系の成績トップクラス
梶田隆章さんは埼玉県東松山市の農家に3人きょうだいの長男として生まれた。山や川で遊んだり、家で漫画を読んだりする普通の子供だった。小柄で運動は苦手で、弟や妹の面倒を見ながら農作業の手伝いもした。
夜空に輝く星々に興味を抱き、宇宙に思いをはせることも。小中学校の成績は理数系を中心にトップクラスで、特に物理が得意。「覚えるよりも自分の頭で考えることの方が向いていた」と振り返る。
高校では生涯の趣味となる弓道と出会い、練習に明け暮れた。体力に自信はなかったが、何か運動をしたいと考えて入部した。動作に慣れるまで時間がかかったが「うまく引けたときの爽快感はたまらない」と、のめり込んだ。
埼玉大でも弓道部に入り「2、3年のころから、まあまあ上手になった」。研究生活が始まると弓道場から足が遠のいたが、「いつでも引けるように」と道具は今も大事に持っている。
自身について「真面目で打ち込むタイプ。楽観的でもある」と話す。大切な言葉は「一生懸命」。酒もたばこもやらず、テレビで見るのはニュースが中心。食べ物は、しそとみょうが、春菊が嫌いだという。
ニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」に近い富山市に自宅があり、平日は埼玉県越谷市で単身生活。大学の弓道部で知り合った妻、大学生の1男1女。
誠実で謙虚な人柄で、9月の取材では「ニュートリノ振動の発見自体は重要性が高いと思うが、個人としてノーベル賞に値するのか、自分ではよく分からない」と話していた。
旧帝大とよばれるのは9校です。東京大、京都大、東北大、名古屋大、北海道大、大阪大、九州大。
* 帝国書院 旧制中学(5年制)用 地図帳 昭和13年/1938年
そして、戦前は台湾と朝鮮が日本領でしたから、台湾大学(旧台北帝国大学)、ソウル大学(旧京城[けいじょう]帝国大学)が加わります。
この中で、大阪大、九州大、そしてソウル大学はノーベル賞がゼロです。この3校、プライドが高い人が多いのですが、実力はどうかな?と言える時代になってきました。*台湾大学からは、戦前の日本式教育を受けた方がノーベル化学賞を受賞。
もうひとつ。理科系を目指す場合、受験の偏差値ばかり気にして進学する大学を決定するより、その大学でどんな研究がおこなわれているか、また、卒業生から世界的な賞を受賞した人がでたのかで、検討することも必要だと思います。
受験産業が、本当は、正確ではない偏差値ランクを流し、その偏差値に乗せられている人が多すぎるように見えます。どうやって偏差値ランクが作成され、それが正確なものなのかは検証されていません。