選挙前に、しばしば共産党や民主党が、「世襲は良くない」と、街頭演説しているのを耳にします。具体的に世襲の何が良くないのか、いつも演説されていません。土地や家屋などを相続した人に対して、嫉妬して演説しているのでしょうか?相続した人だけがチャンスを握り、そうではない人にチャンスはないのでしょうか?
実は、日本の金持ちは世襲より、自力(じりき=self made)だという調査結果がありましたので、紹介しておきます。日本は、結構、平等な社会です。
金持ちになった原因(上記地図)
赤=相続
青=自力
出典:
この調査によれば、日本は自力です。補足すると、相続税は戦前にはありませんでした。所得税も、戦前はありませんでした(これはアメリカも同じ)。これからはどうでしょうか?
大村高校関連の具体例をあげれば、東証一部上場企業をおこした先輩が2名、東証ジャスダック上場企業をおこした先輩が1名出ています。
卒年順です。
東証一部上場企業:
1.月島機械製作所 創業者:黒板伝作(くろいた でんさく)先輩
出典:東京23区の銅像より
2.田崎真珠(TASAKI) 創業者:田崎俊作(たさき しゅんさく)先輩
黒板先輩は、家が貧しく、学費がなかったために、東京に進学するまで、2年ほど、大村で働いていました。兄の黒板勝美(くろいた かつみ、後の東京大学教授)先輩に、働いて得たお金を送金もしていました。
田崎俊作先輩は、実家が漁師でした。
東証ジャスダック上場企業:
3.サダマツ(現、フェスタリアホールディングス) 創業者:貞松隆弥先輩
最初は、ちいさな眼鏡屋さんで、時計もちらほら販売する程度。どこの田舎町にもあるタイプの店でした。
出典:フェイスブックより
*貞松先輩が登場
三人の先輩は共に、自力(self-made)で、個人の才能と才覚で、経済社会に乗り出し、のしあがった先輩です。世襲とは無縁です。
この例を見てもわかるように、共産党系や民主党系の共産主義信奉者が演説する「世襲はよくない」というのは、根拠がない、努力を放棄した人の、ただの嫉妬だと思いますが、いかがなものでしょう。
関連